佐藤那奈、パラリンピック初出場で貴重な経験を積む
ミラノ・コルティナパラリンピックは10日、距離スキーのスプリントクラシカル競技が行われ、女子座位に29歳の佐藤那奈選手(マザックメイト)が初出場を果たしました。日本女子選手が距離スキー座位種目に出場するのは、実に2大会ぶりの快挙です。
予選敗退も前向きな姿勢
佐藤選手はスプリント競技で18位という結果に終わり、予選で敗退しました。しかし、試合後にはさわやかな表情を見せ、「雰囲気をつかめたのはとてもいい経験になった」と語り、前向きなコメントを残しています。
レース中には苦手とする上り坂を前に勢いをつけようと滑走しましたが、「直前のカーブでスピードをダウンしてしまった。かなりのロスになった」と振り返りました。それでも「言い訳はできない。これが実力」と潔い態度を示し、次への意欲を感じさせました。
逆境からパラアスリートへ
佐藤那奈選手は岐阜県出身で、2020年にサーフィン中に脊髄障害を発症し、車いす生活となりました。その後、2022年にパラアスリートを発掘するイベントに参加し、「車いす生活になっても雪山に行けるのが魅力的」と感じ、距離スキーへの挑戦を決意しました。
現在、佐藤選手は「2030年、2034年のパラリンピック大会で必ず入賞やメダル圏内に入りたい」という明確な目標を掲げています。今回の初出場は、その長期的な目標に向けた第一歩として位置付けられています。
次回大会への期待
佐藤選手は残るレースでも、次につながる戦いを見せると意気込んでいます。今回のパラリンピック初出場は、技術的な課題を明確にするとともに、国際大会の雰囲気に慣れる貴重な機会となりました。
日本パラリンピック委員会関係者は、佐藤選手の今後の成長に大きな期待を寄せており、次回大会でのメダル獲得に向けたサポート体制を強化する方針です。佐藤選手自身も、この経験を糧にさらなる高みを目指すことを誓っています。



