ミラノ・コルティナパラリンピック、小栗大地が執念のゴールも決勝進出ならず
【コルティナダンペッツォ(イタリア)=読売取材団】第14回冬季パラリンピックのミラノ・コルティナ大会は第3日の8日、スノーボードクロス男子下肢障害LL1準決勝が行われ、元プロスノーボーダーの小栗大地選手(SCSK)が敗退した。小栗選手はスタートで2位につけるも、序盤のカーブで同組の小須田潤太選手に抜かれ3位に後退。その後順位を上げられず決勝進出を逃したが、最後は体を投げ出してゴールする執念を見せ、観客を沸かせた。
不屈の精神で挑むパラリンピックへの道
小栗選手のパラリンピックへの出発点は、2013年に右脚を失う大けがを負ったその日から始まった。当時はプロのスノーボーダーとして活躍していたが、救急車を待つ間、「義足になってもスノーボードはできる」と考えていたという。入院中に、翌年のソチ大会からスノーボード競技がパラリンピックに採用されることを知り、「出るしかない」と決意。不屈の心でリハビリに励み、競技復帰を果たした。
技術向上に終わりなき挑戦
初出場した平昌大会後、小栗選手は義足の右脚を板の前側に置くスタンスに変更し、操作性を向上させた。2大会連続出場となった北京大会後には、カーブの際に板を立てる技術を習得するなど、常に進化を続けている。「技術が仕上がることはない。仕上がったら引退」と語る向上心は今も尽きず、日々の練習に取り組んでいる。
リーダーとしての前向きな姿勢
前回北京大会では主将を務めるなど、後輩たちから慕われる第一人者としての役割も果たしている。「常に右肩上がりで成長していきたい」と語る小栗選手。最後まで諦めない姿勢は、チームを引っ張る前向きなリーダーらしさを感じさせる。今回の大会ではメダル獲得はならなかったものの、その挑戦はパラスポーツの魅力を存分に伝えた。
同種目では、小須田潤太選手(オープンハウス)が決勝で4位に入りメダル獲得を逃したほか、大岩根正隆選手(ベリサーブ)が準々決勝で敗退。女子下肢障害LL2の坂下恵里選手(三菱オートリース)は準決勝で敗退し、バイアスロン男子12.5キロ(座位)の源貴晴選手(アムジェン)は19位だった。



