バンス米副大統領、中国代表谷愛凌選手に「米国のために競技すべき」と発言
バンス米副大統領は17日、FOXニュースの番組に出演し、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフリースタイルスキー女子で中国代表の谷愛凌選手について、米国で育ち教育を受けた選手は米国のために競技すべきだと述べた。この発言は、谷選手の米国生まれで米中にルーツを持つ背景を踏まえたものだ。
谷愛凌選手の経歴と活躍
谷愛凌選手は米国生まれで、米国と中国の両方にルーツを持つ。今回のミラノ・コルティナ冬季五輪では、銀メダルを2個獲得し、注目を集めている。前回の2022年北京冬季大会では、金メダル2個と銀メダル1個を獲得しており、ファッションモデルとしても活躍するスター選手だ。
しかし、米国代表から中国代表に転じたことから、米国内では「裏切り者」との非難の声も上がっている。バンス氏は番組で、「彼女の立場がどうあるべきかは分からない。首を突っ込むつもりはない」としながらも、五輪では「自らを米国人だと認識している人々」を応援すると語った。
選手の政治的発信への批判
バンス副大統領は、選手の政治的発信に対しても言及した。今大会では、米政権の強硬な移民政策などに懸念を表明したり、米国を代表して出場することに複雑な心情を示したりする選手が相次いでいる。これについてバンス氏は、「反発を覚悟すべきだ」と批判的な見解を示した。
この発言は、国際スポーツの場における選手の国籍や政治的立場を巡る議論を浮き彫りにしている。谷愛凌選手のようなケースは、グローバル化が進む現代のスポーツ界で増えており、米中関係の緊張も背景にあるとみられる。
バンス氏の発言は、米国内の保守層からの支持を意識したものと分析されるが、国際的な反応は分かれる可能性がある。今後も、選手のアイデンティティと政治的発信を巡る議論が続きそうだ。



