高梨沙羅選手が帰国会見 混合団体銅メダルで「点と点が線につながった五輪」と振り返る
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックに出場したスキージャンプ日本代表の女子選手たちが2026年2月18日、帰国しました。メダリストとなった丸山希選手(北野建設)と高梨沙羅選手(クラレ)は東京都内のホテルで記者会見に臨み、大会を振り返りました。
羽田空港でファンに出迎えられ 晴れやかな表情で会見
この日朝、羽田空港に降り立った高梨選手は多くのファンに出迎えられ、自身4度目となる五輪を晴れやかな表情で振り返りました。会見では、「点と点が線につながった五輪だったと思います。自分自身の中で、ひとつ、何かを克服できたような試合ができたと思う」と語りました。
4年前の北京五輪での苦い経験を乗り越え
高梨選手は4年前の北京五輪では、1番手を任されたものの、1回目を飛んだ直後にスーツの規定違反で失格となる苦い経験をしました。記録は取り消しとなり、日本のメダル獲得が絶望的となったあの日から、今回の銅メダル獲得までには長い道のりがありました。
今大会でも、最初の種目だったノーマルヒルの段階では「まだつながりきってないような、自分のイメージと体が一致していない状態だった」と明かしました。しかし、混合団体の前夜に選手たちが集まって「頑張りましょう」という会を開いたことが転機となったといいます。
仲間との絆でイメージと体がつながる
「混合団体の前夜にみんなで集まって、『頑張りましょう』という会を開いていただいた。その時に(選手らと)ジャンプの話もしながら、自分のイメージと体が何となくつながったような感覚があった」と高梨選手は説明しました。
混合団体では1本目に96メートル50、2本目も97メートルを飛んでメダル獲得に大きく貢献。「本当に自分のイメージ、自分のモチベーションをそのまま体現できたかなと。能力以上のいいジャンプが2本そろえられたのかなと思う」と満足げに語りました。
銅メダルを首にかけたまま就寝 仲間への感謝の気持ち
混合団体で獲得した銅メダルを、その夜、首にかけたまま眠りについたという高梨選手。「助言してくれた周りの仲間たちには感謝してます。すごくいいタイミングでいい仲間に巡り合えたかなと思います」と仲間への感謝の気持ちを強調しました。
丸山希選手も銅メダル獲得 チームJAPANの勢いづけに
混合団体に加え、ノーマルヒル個人でも銅メダルを獲得した丸山希選手は、「ノーマルヒルで(日本勢の今大会)メダル第1号にもなることができて、チームJAPANの勢いづけになれていたらすごくうれしい」と語りました。
丸山選手は「ずっと憧れ続けた存在」と語る高梨選手とともに五輪の表彰台に立ち、「すごくうれしかったです。この先もずっと憧れていく存在なので、ずっと背中を追い続けたいなって思っています」と敬意を表しました。
雪辱を果たした銅メダル 新たなスタートへ
4年前の北京五輪で届かなかったメダルを、今回は仲間との絆と自身の成長によって獲得した高梨沙羅選手。混合団体では小林陵侑選手、二階堂蓮選手とともに銅メダルを手にし、日本スキージャンプ界に新たな歴史を刻みました。
今回の五輪を通じて、高梨選手は技術的な成長だけでなく、メンタル面でも大きく飛躍したことが窺えます。点と点が線につながったという表現は、単なる技術の向上ではなく、仲間との協力、自己克服、そして長年の経験が統合されたことを意味しているのでしょう。
帰国会見では終始笑顔を絶やさなかった高梨選手の表情からは、4年前の悔しさを晴らした達成感と、今後への期待が感じ取れました。この銅メダルは、高梨選手にとって新たなスタートの証となるでしょう。



