福島出身の鈴木猛史、震災15年の節目に3大会ぶり銅メダル パラリンピック最終日で快挙
鈴木猛史、震災15年節目に3大会ぶり銅メダル パラ最終日 (15.03.2026)

福島出身の鈴木猛史選手、震災15年の節目に3大会ぶり銅メダル

【コルティナダンペッツォ(イタリア)】ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは最終日の15日、アルペンスキー男子回転(座位)で鈴木猛史選手(カヤバ)が銅メダルを獲得した。これは2014年ソチ大会以来、3大会ぶりの表彰台となる快挙だ。同じく出場した森井大輝選手(トヨタ自動車)は4位に入った。

距離スキーの男子20キロフリー(立位)では、川除大輝選手(日立ソリューションズ)が6位となり、日本勢最高の成績を収めた。日本選手団は今大会、銀メダル3個と銅メダル1個の計4個のメダルを獲得し、大会を終了した。

「やっていてよかった」とほほ笑む鈴木選手

回転種目で優勝したソチ大会以来のメダルを手にした鈴木選手は、ゴール後に「苦しくて表彰台に立てないんじゃないかと思ったこともあった。やっていてよかった」と感慨深げにほほ笑んだ。

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近年は難コースに苦戦するレースが続いていたが、最終種目である得意の回転で実力を発揮。前回の2022年北京大会では2回目に途中棄権したが、今回はその2回目に快走を披露した。

1回目を3位で終え、迎えた2回目。霧のため視界が悪化した状況下でも果敢にアタックを仕掛け、途中で少し乱れる部分があったものの、巧みに修正。2回目は全体1位のタイムで滑り切り、ゴール後には大きく派手なガッツポーズを見せた。

地元福島の協力でマシンを改良

鈴木選手は近年、チェアスキーの性能と滑りがうまくかみ合っていなかったことから、昨シーズンに出身地である福島県の企業の協力を得てマシンを変更。その後も改良を重ね、「自分に合う靴が動きやすいのと同じ。よりぴったりになった」と語る。

チェアスキーのフィット感が増したことで、ターンの精度も向上したという。この技術的な改善が、メダル獲得に大きく貢献したとみられる。

震災15年の節目に故郷への思いを結実

東日本大震災から15年を迎えた節目の年。鈴木選手は3月11日の前日に行われた複合種目で6位に終わり、「メダルを取れていれば福島や東北にいいニュースを届けられた」と悔しさをにじませていた。

しかし、「諦めるわけにはいかない」と自らを奮い立たせ、大会最終日にメダルや故郷への思いを見事に結実させた。この銅メダルは、震災からの復興を支える福島や東北地方にとって、希望に満ちたニュースとなった。

一方、4位となった森井大輝選手は「4年間いろんなことがあった。メダルは取れなかったけれど、充実した4年間だった。スキーは僕にとって最高のスポーツ」とコメント。日本選手団全体として、健闘を称える結果となった。

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