サッカー経験ほぼなしの日本人審判がW杯大舞台へ、松江市職員・三原純さん
サッカー経験ほぼなしの日本人審判がW杯大舞台へ

サッカーの競技経験がほとんどない異色の経歴を持ちながら、2026年6月11日(日本時間12日)に開幕したワールドカップ(W杯)北中米3か国大会に選出された審判(副審)がいる。松江市職員の三原純さん(44)だ。

野球少年からサッカー審判へ

三原さんは小中学校時代に野球に打ち込んでいた。サッカーを始めたのは高校2年の時。1998年フランス大会で日本代表がW杯に初出場した試合をテレビで見たことがきっかけだった。友人と遊びでボールを蹴り始めたという。

草サッカーで審判に

大学時代、草サッカーのチームで審判を引き受けるようになった。「誰もやりたがらなかった」からだが、「自分が笛を吹くことで試合が成立する。必要とされている感覚があった」とのめり込んでいった。

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W杯観戦が転機に

2002年の日韓W杯では準々決勝を大阪で観戦。圧倒的な熱気を肌で感じ、「一生サッカーに関わりたい」と強く思った。翌年、市役所に就職後、日本サッカー協会(JFA)認定4級審判員の資格を取得した。

着実にステップアップ

実戦経験を重ね、2011年にJリーグを担当できる1級に昇級。2017年には国際審判員として国際サッカー連盟(FIFA)に認定された。国際試合を担当する中で、審判の醍醐味を味わったという。

真剣勝負の場で得る達成感

昨年のW杯アジア予選プレーオフ、イラク対アラブ首長国連邦(UAE)戦では、UAEのゴールをオフサイドと判断して認めず、ビデオ判定でも正しいジャッジだったことが裏付けられた。「選手が人生をかけるような真剣勝負の場に深く関われる。試合が終わった瞬間、他では決して味わえない達成感と充実感がある」と語る。

市役所と審判の両立

市役所ではスポーツ振興課で働く。昨年は国際試合で約20回、副審を務めた。1回の派遣で最低4~5日は職場を離れるが、周囲の支援も受けて両立してきた。上司の上山真一課長は「何に対しても真剣に取り組んでいる。持てる力を発揮して」とエールを送る。

次世代へのバトンタッチ

大会期間中に45歳になる三原さん。意識するのは次世代へのバトンタッチだ。「日本人審判が今後も世界の舞台で信頼されるよう、最大限の力を発揮したい」。そう力を込めた。

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