天皇陛下は11日、オランダとベルギーの公式訪問を前に、皇居・宮殿で記者会見に臨まれ、皇室のあり方や皇族数確保の議論について見解を示された。
皇室の基本理念を強調
陛下は、皇室の活動が国際親善や地方訪問、被災地のお見舞いなど多岐にわたると説明。「皇室のあり方や活動の基本は国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすることだと考えており、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」と述べられた。
10日に「立法府の総意」が取りまとめられた皇族数確保の議論については、「制度に関わる事項については言及を控えたい」としつつ、国民の理解を求める姿勢を示された。
若い皇族方への期待
長女の愛子さまを含む若い皇族方に期待することについては、「それぞれが様々な経験を重ねながら、自らの務めについて理解を深めていくことを願っています」と話された。
オランダ・ベルギー訪問への思い
天皇、皇后両陛下は13日から約2週間の日程で両国を国賓として訪問される。両国とは先の大戦で敵対し、戦後和解の努力が続けられてきた経緯がある。
陛下は「苦難の時期があったことを私たちは忘れてはなりません」とし、「歴史から謙虚に学びながら、理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います」と述べられた。
オランダは鎖国下でも西欧で唯一、外交貿易関係を維持するなど400年超の交流があり、ベルギーも今年、外交関係樹立160周年を迎える。陛下は、皇室と両国王室の交流の歴史にも触れ、今回の訪問が「我が国と両国の人々との交流や相互理解、友好関係がさらに深まる機会になればと思っています」と期待された。
宮内庁長官の説明
宮内庁の黒田武一郎長官は11日の記者会見で、皇族数確保に向けた「立法府の総意」について、天皇陛下と秋篠宮さまに報告したことを明らかにした。陛下の受け止めについては「国民の理解や納得が得られるものとなるよう願われているのではないか」と述べた。



