京都府南丹市にある府立農芸高校で酪農を学ぶ生徒たちが育てた乳牛が、全国規模のコンテストで総合準優勝を果たした。プロの酪農家も参加する同コンテストでの快挙であり、学校としても高い評価を受け、賞を授与された。部門最高位の獲得は4年連続となり、生徒たちは伝統を継承する決意を新たにしている。
コンテストの概要と成果
代表生徒と教職員合わせて5人が6月9日に京都府庁を訪れ、前川明範教育長らに活動内容と成果を報告した。
好成績を残したのは、4月に静岡県御殿場市で開催された全国最大級の品評会「2026セントラルジャパン ホルスタインショウ」である。出品された15都府県161頭の中から、同校の「グロリーオーサ クリーメル クラツシヤブル フイラ号」(6歳)が、生涯乳量4万5000キログラム以上の高能力牛を対象とする「第12部」でチャンピオンを獲得した。フイラ号は2023年から2025年にも別の部門で最高位を獲得しており、一般の酪農家でも4年連続の達成は難しいとされる。
さらに、乳器の美しさを評価する「ベストアダー」賞を含む計4つの賞を受賞し、最終選考で総合準優勝に輝いた。同校も優秀な農業高校・大学校を称えるスクールアワードを受賞した。
フイラ号の背景と生徒の取り組み
フイラ号は、2025年秋に開催された乳牛のオリンピック「全日本ホルスタイン共進会」で全国4位となった名牛である。しかし、今年2月に5頭目を出産した後、疲れと血中カルシウム濃度の低下により、一夜にして体が一回り小さくなってしまったという。
生徒たち14人は当番制で世話を担当し、口元に牧草を運ぶなどのサポートを実施。2か月にわたり、朝夕の牛洗いやブラッシング、餌の調整による体調管理を徹底した。
前川教育長は「高能力牛の第12部で京都の高校の牛が活躍することは誇りだ」と激励した。畜産部長(17歳)は「牛の気持ちに寄り添いながら一生懸命向き合った」と振り返り、「日々の取り組みがコンテスト当日の牛の姿となって評価される。5年連続の部門チャンピオンを目指して、次の世代にたすきをつなぎたい」と語った。



