中日ドラゴンズは11日、ロッテとの交流戦で延長十回の末にサヨナラ負けを喫し、今季3度目の痛恨の敗戦となった。この結果、4カード連続の負け越しが確定し、交流戦での勝ち越しの可能性も完全に消滅した。
試合の経過
中日は四回、細川の8号ソロホームランで1点差に迫ると、八回にはサノーが左越えの4号ソロを放ち同点に追いついた。しかし、延長十回に5番手として登板した伊藤茉央が踏ん張れず、佐藤に右前適時打を浴びてサヨナラ負けを喫した。
伊藤の悔恨
「ベンチは信じて出してくれたと思う。期待に応えたかった」と伊藤は悔しさを押し殺しながら語った。先頭の友杉に右前打を許し、犠打と四球で1死一、二塁のピンチを招くと、ソトの中飛で二走のタッチアップを許し2死一、三塁に。佐藤には初球のシンカーがボールとなった後、同じ球種が甘く入り、一塁手の阿部を強襲するサヨナラ打となった。「勝負にいったところで、高さかコースを厳しくできれば違う結果になった」と振り返った。
チームの現状
現役ドラフトで楽天から移籍して2年目の伊藤は、今季5月に2軍から昇格し、8試合連続無失点と好調だった。しかし、窮地で迎えた左打者の佐藤に対し、ベンチは横手投げの右腕を続投させる判断を下した。井上監督は「最近の投げっぷりに懸けた。左打者に対して信頼がないわけではない。ああいう場面で投げるには1球が命取りになる」と説明した。
今季、中日は救援投手が打たれての逆転負けが目立っていたが、最近はけがから復帰した選手や若手の台頭により、救援陣が踏ん張って接戦に持ち込む試合が増えていた。しかし、交流戦に入ってからは延長戦で3戦全敗と、競り勝つための決め手を欠いている。
伊藤は「結果としては良くなかったが、切り替えてやっていきたい」と前を向いた。負け越しが今季最多に並ぶ18に達したチームも、下を向くわけにはいかない。壁を乗り越えるべく、厳しい場面でも腕を振り続ける。
井上監督のコメント
「一方的にやられたわけではないだけに、今日の試合も取りたかった。細川とサノーの一発で士気も上がるし、彼らは望む仕事をしてくれている。今は他にも魅力のある選手を並べられている。誰かが駄目な時は誰かが奮起するというようにやっていけば、兆しは見えると思う。12日からの日本ハム戦は楽な相手はいない。切り替えて、最後は良い形で名古屋に帰りたい。」



