九州大学院生がパラリンピックのガイドスキーヤーに、視覚障害選手と二人三脚で入賞目指す
九大院生がパラリンピックガイドスキーヤーに、視覚障害選手と挑戦

九州大学大学院生がパラリンピックのガイドスキーヤーに挑戦、視覚障害選手と二人三脚で入賞を目指す

ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの距離スキー女子(視覚障害)競技において、九州大学大学院生の嶋田悠二さん(25歳、福岡市南区)が、選手を先導する「ガイドスキーヤー」として参加することが明らかになりました。嶋田さんは「大舞台で選手の全力を引き出したい」と意気込みを語り、ペアを組む松土琴葉選手(24歳、北海道エネルギー)の「目」となり、二人三脚で入賞を目指します。

コース攻略に工夫を凝らす、試走で難しさを実感

4日には、本番で使用される会場を初めて試走した嶋田さんと松土選手は、コース内の起伏やカーブの位置などを入念に確認しました。雪が緩んでスキー板や足が埋まりやすく、転倒するリスクも高いと感じたといいます。嶋田さんは「攻略が難しいコースですが、工夫しながら慣れていきたい」と力を込めて語り、厳しい条件への対応に意欲を見せています。

幼少期からスキーに親しみ、国際経験も豊富な経歴

嶋田さんは幼少期を長野県や秋田県で過ごし、雪原を駆け回るクロスカントリースキーに夢中になりました。中学や高専時代には全国大会で活躍し、編入した九州大学ではスキー部に入部。全日本選手権や国体に出場するなど、競技者としての実績を積み重ねてきました。

2023年4月に九州大学大学院に進学した後もスキーへの情熱は冷めず、すぐに休学を選択。インストラクターとして働きながらニュージーランドやカナダで1年間生活し、国際的な経験を豊富に積みました。障害者スキーとの関わりが生まれたのもこの時期で、日本代表選手の合宿に訪れたり、国際大会の応援に駆けつけたりする中で、日本障害者スキー連盟の関係者との親交を深めました。帰国後は若い世代の指導にも携わるなど、スキー界への貢献を続けています。

ガイドスキーヤーとしての役割と期待

ガイドスキーヤーは、視覚障害のある選手にコース状況を伝え、先導するだけでなく、風よけなどのサポートも行う重要な役割を担います。嶋田さんの豊富な競技経験と国際感覚が、松土選手のパフォーマンス向上に大きく寄与することが期待されています。両者の協力により、パラリンピックという大舞台で最高の結果を目指す姿勢が、スポーツファンから注目を集めています。