ミラノ・コルティナ五輪でスピードスケート・マススタートが熱戦を展開
2026年ミラノ・コルティナオリンピックにおいて、スピードスケートの男女マススタート種目が注目を集めています。この種目は、2018年の平昌大会からオリンピック種目として採用され、女子の初代女王には高木美帆の実姉である高木菜那が輝きました。今大会では、日本勢として女子は佐藤綾乃と堀川桃香、男子は佐々木翔夢と蟻戸一永が出場し、メダル獲得を目指しています。
マススタートの基本ルールと特徴
スピードスケートでは通常、2人1組でレースを行いますが、マススタートは大勢の選手が一斉にスタートし、400メートルのリンクを16周して争います。「集団(マス)」でスタートすることから「マススタート」と名付けられました。ミラノ大会では、男女各24人の出場を予定し、1回戦と決勝の2段階に分かれます。1回戦は2組に分かれて行われ、上位8人が決勝へ進出。決勝では16人が同時に滑り、熾烈な競い合いが繰り広げられます。
ポイント制による順位決定と戦略の重要性
スピードスケートの他の個人種目はゴール時のタイムで競いますが、マススタートはポイント制を採用しています。選手には4周ごとの通過順位とゴール時の順位に応じてポイントが加算され、獲得したポイントの合計で最終順位が決定されます。具体的には、4周、8周、12周目を終えた時点の通過順が1、2、3位の選手に、それぞれ3、2、1ポイントが与えられます。一方、ゴール時の順位でのポイントは、1位が60、2位が40、3位が20、以下4位が10、5位が6、6位が3ポイントと大幅に跳ね上がります。
このため、たとえ途中の通過順位で高得点を獲得しても、ゴールが4位以下だとメダル獲得は難しくなります。逆に、ゴールで3位以内に入れば、途中のポイントが少なくても優位に立てる仕組みです。したがって、メダルを狙うには、ラストスパートで負けないスピードが必須であり、体力や脚力を温存するための滑りも重要となります。
団体戦の要素と駆け引きの深さ
マススタートは個人種目ですが、団体戦の要素も強く、同じ国の選手同士が風よけになるなど、戦術的な連携が求められます。また、リンクのどこを滑るかなどの判断力や駆け引きも勝敗を分ける鍵となります。大勢の選手が一斉に滑るため、安全面からヘルメットなどの防具の着用が義務付けられている点も特徴です。
前回の北京大会では、日本勢は男子の土屋良輔が6位、一戸誠太郎が8位、女子の佐藤綾乃が8位入賞を果たしましたが、高木菜那は1回戦で転倒し敗退するなど、厳しい結果となりました。ミラノ・コルティナ五輪では、こうした経験を活かし、日本選手の活躍が期待されています。



