ミカエル・キングズベリー、金メダルで五輪キャリアに有終の美
2026年ミラノ・コルティナオリンピックで、フリースタイルスキー男子モーグルの第一人者、ミカエル・キングズベリー(33歳、カナダ)が、デュアルモーグルで金メダルを獲得し、五輪での最後のレースを華々しく飾りました。4大会連続出場を果たしたキングズベリーは、この大会を引退を決意して臨み、見事に有終の美を遂げました。
デュアルモーグルで本領発揮、堀島行真との熱戦
キングズベリーは、モーグル種目では首位と同点ながらターン点の差で銀メダルに終わりましたが、新種目のデュアルモーグルで真価を発揮しました。決勝の相手は、堀島行真(トヨタ自動車)で、キングズベリーは「僕の勝利への意欲と競技レベルを高めてくれる存在」と認めるライバルです。試合では、代名詞である正確無比なターンでコブを攻め、中盤で堀島が体勢を崩して第2エアに挑めなかったことで勝負が決まりました。
フィニッシュ後、キングズベリーは雪上に倒れ込んで喜びを爆発させ、「行真を倒して金メダルを勝ち取れたのは最高のシナリオ」と感慨に浸りました。一方、堀島は「五輪3大会で彼と戦えたのはスペシャルな時間だった」と笑顔で語り、互いを称え合う姿が見られました。
輝かしいキャリアとライバル関係
キングズベリーと堀島は、常に意識し合う戦友であり、雪上を離れれば友人として交流を深めています。前回五輪後は「パパ友」としても親交があり、敗退した際には互いのレースを見届け、棄権する時は直接伝え合うなど、深い信頼関係を築いてきました。
キングズベリーは自身のキャリアを「旅」と表現し、8歳の時に「五輪で勝つ」という夢を紙に書いたことから始まったと振り返ります。16歳で代表入りし、先月には地元開催のワールドカップで通算100勝を達成するなど、数々の偉業を成し遂げました。五輪4大会では金2個、銀3個のメダルを獲得し、「自分を誇りに思う。夢でも見ているような気分だ」と笑顔で語りました。
モーグルの未来は「行真の時代だ」
引退を控えるキングズベリーは、モーグルの未来について問われると、「行真の時代だ。4年後に金メダルを取るのを一番のファンとして見届けるよ」と明言しました。まずは今季を完走する予定で、「自分の道を突き進んでこられて本当に満足している」と述べ、旅の終着点を迎えようとしています。
キングズベリーは1992年7月24日生まれで、2010年1月にワールドカップデビュー。翌シーズンに18歳で初優勝を果たし、2014年ソチ五輪で銀、2018年平昌五輪で金、2022年北京五輪で銀メダルを獲得しています。世界選手権ではモーグルを4度、デュアルモーグルを5度制覇するなど、モーグル界に大きな足跡を残しました。



