山辺町で2代目湧水車が復活 スギ材で頑丈に、地域のシンボルが再び回る
山形県山辺町作谷沢地区で4月11日、「2代目湧水車」の除幕式が開催されました。町のシンボルとして親しまれてきた湧水車が、2年ぶりに復活を果たした瞬間です。式典には、水車を守る会のメンバーや安達春彦町長ら約40人が参加し、新たな水車が動き出す様子を見守りました。
初代の経年劣化と大雪による損傷
初代の湧水車は、2009年に地区の豊かな湧き水や自然をアピールする目的で製作されました。しかし、2024年には長年の使用による経年劣化と、厳しい大雪の影響で損傷し、ついに動かなくなってしまいました。地域の人々にとっては、大きな喪失感を伴う出来事でした。
住民の力で実現した2代目の製作
2代目の湧水車は、スギの木を使用して作られています。そのサイズは直径5メートル、重さ約500キロと、以前のものより一回り大きく、より頑丈な構造になりました。このプロジェクトを支えたのは、近隣の住民約20人で構成される「水車を守る会」です。
同会は、工事資金を調達するためにクラウドファンディングを実施し、多くの支援を集めました。職人と会員が協力して作業を進め、昨年12月には完成に至りました。雪解けを待って、この春に式典が執り行われたのです。
地域の持続を願う住民の声
除幕式で、樋口和男会長(76歳)は次のように語りました。「感無量です。水車が回ることは、この地域の持続の証しです。ずっと回し続けたいと願っています」。この言葉には、湧水車が単なる観光資源ではなく、コミュニティの絆と未来を象徴する存在であることが込められています。
山辺町では、湧水車が再び回り始めることで、以下のような効果が期待されています。
- 地域の自然資源の再評価と保全意識の向上
- 住民同士の協力によるコミュニティ活性化
- 観光客の誘致と地域経済への好影響
2代目湧水車の復活は、住民の結束力と持続可能な地域づくりの大切さを改めて示す事例となりました。山辺町の新たなシンボルとして、今後も多くの人々に愛され続けることが期待されます。



