藤木兄妹、ミラノ・コルティナ五輪で奮闘 次回への意欲と感謝の言葉
藤木兄妹、五輪で奮闘 次回への意欲と感謝語る

藤木兄妹、五輪舞台で成長を実感 次回への意欲と感謝の気持ちを語る

ミラノ・コルティナ五輪のフリースタイルスキー・モーグル競技に、兄妹で出場した武庫川女子大大学院生の藤木日菜選手(24)とサンテレビディレクターの藤木豪心選手(28)が、競技後の取材に応じました。両選手はメダル獲得には至らなかったものの、戦いの軌跡を振り返りながら、成長を感じたと語り、次回五輪への意欲や周囲への感謝の気持ちを明らかにしました。

新種目デュアルモーグルでの奮闘

今回の五輪では、新種目として導入されたデュアルモーグルに挑戦。2選手が並走して争う勝ち抜き方式で、日菜選手は女子デュアルモーグル(14日)に、豪心選手は男子デュアルモーグル(15日)に出場しました。日菜選手は2回戦敗退で9位、豪心選手は1回戦敗退の18位という結果に終わりましたが、それぞれが全力を尽くした滑りを見せました。

日菜選手は、1回戦で大阪市出身の中尾春香選手との対決を制し、2回戦では格上のテス・ジョンソン選手(米国)と対戦。ワールドカップでの過去の対戦では速さで大きく先行されましたが、今回は追い抜く意地を見せ、「今までにないスピードが出て、食らいついていけた」と振り返りました。父の巌さん(59)も「攻めた滑りで、今までで一番」とたたえ、成長を称えました。

兄妹それぞれの戦いと心境

豪心選手は1回戦でジャクソン・ハービー選手(豪)と伯仲した戦いを繰り広げ、「ベストに近い滑りをしての負けで、納得できた」と語りました。巌さんは「働きながら、よく頑張った」とねぎらい、両親の応援が力になったと強調しました。

兄妹にとって今回が初の五輪出場となり、日菜選手は「エア、ターン、スピード、全部レベルアップしないと戦えない。自分の弱さを痛感した」と課題を分析し、次回五輪への意欲を示しました。一方、豪心選手は「子どもの頃から憧れた特別な舞台。たくさん緊張したが、楽しかったし、来られて良かった」と五輪の経験を振り返りました。

兄妹の絆と引退の決意

豪心選手は妹の日菜選手について「いい滑りが刺激になったし、高め合えた」と賞賛し、兄妹の絆を感じさせる言葉を述べました。また、両親らの応援に「声援がすごくて、イタリアだけどホームのようで力になった」と感謝の気持ちを伝えました。

今後については、豪心選手が「最後だと思ってやってきた」とし、今シーズンで引退する方針を明らかにしました。巌さんは2人について、「スキーばかりさせてきたけれど、スポーツで人を感動させることが少しずつ実現した。『ありがとう』と言いたい」と感慨深く語り、家族の支えを強調しました。

藤木兄妹は、五輪という大舞台で互いに高め合い、成長を実感した戦いを終え、次へのステップを模索しています。彼らの奮闘は、兵庫県出身のアスリートとして、地域に勇気と感動を与えるものとなりました。