ミラノ・コルティナ五輪、三浦璃来・木原龍一組が逆境乗り越えフリーへ「運命は自分で切り開く」
五輪フィギュア、三浦・木原組が逆境乗り越えフリーへ

ミラノ・コルティナ五輪、三浦璃来・木原龍一組が逆境を力に変えてフリーへ

2026年ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケートペア競技は、2月15日にショートプログラムが行われ、2025年世界選手権覇者の三浦璃来・木原龍一組(木下グループ)が73.11点で5位となった。一方、長岡柚奈・森口澄士組(木下アカデミー)は19位で、16日のフリースケーティングへの進出を逃した。

世界王者の試練、リフトミスで苦戦

三浦・木原組はショートプログラムでジャンプを成功させたものの、中盤のリフトで息が合わず、体勢を大きく崩すアクシデントに見舞われた。このミスにより、自己ベストを約10点下回る結果に終わり、木原は「しょうがない。そういう時もある」と冷静に受け止めた。世界王者として臨んだ五輪の舞台は、予想外の困難に直面する試練の場となった。

しかし、この二人にとって逆境は新しいものではない。木原は2013年にペアスケートに転向後、なかなか結果が出ず、脳しんとうを経験したこともあり、2019年春には引退を考えた時期があった。そんな中、三浦からの誘いがきっかけでコンビを結成。「最初の一滑りでスケートが合うと感じた」と語り、途切れかけた競技人生が再びつながった。

「運命は自分で切り開く」をテーマにフリーへ

2023年世界選手権で初優勝を果たした三浦・木原組だが、翌シーズンは木原の腰のけがに苦しみ、2024年グランプリファイナルでは三浦が肩を痛めるなど、不運が続いた。これらの経験を糧に、今季のフリースケーティングのテーマを「運命は自分で切り開く」と設定。木原は「いい時、悪い時、うれしい、悲しいなど色々あった。その経験を全部込めた」と意気込みを語る。

コンビは専門家の助言を受け、食事管理から徹底的に見直しを図った。練習拠点のカナダではスーパーの食品売り場を写真に撮って共有し、手に入る食材を基に、大会日程や練習強度に合わせた栄養計画を立てた。試合後には記者会見中でもプロテインを摂取するなど、体調管理に細心の注意を払い、好調を維持してきた。

長岡・森口組、初五輪で苦い経験も次へ誓い

一方、初の五輪舞台を迎えた長岡柚奈・森口澄士組は、苦いデビューとなった。ショートプログラムでは、二人そろって跳ぶ3回転ジャンプとスロージャンプで長岡が転倒し、最下位に終わった。長岡は「自分では落ち着いていた。(原因は)技術的なものと思う」と声を絞り出した。

ペア結成からまだ3シーズン目となる若手コンビだが、先輩の木原は「(レベルは)同じ頃の僕らとは比べものにならない」とその潜在能力を高く評価する。1月の四大陸選手権(北京)ではミスが続き、意見の衝突も経験したが、森口は「絶対にここでは終わらない」と強く誓い、心技体のさらなる成長を目指している。

ミラノ・コルティナオリンピックは、フィギュアスケートペア競技が16日にフリースケーティングを迎え、三浦・木原組が逆境を乗り越えてメダルを狙う。二人の挑戦は、まさに「運命は自分で切り開く」というテーマを体現するものとなりそうだ。