戦火の両国、フィギュアスケートで明暗分かれる グメニク6位健闘、マルサク19位に沈む
戦火の両国、フィギュアで明暗 グメニク6位、マルサク19位

戦火の両国、フィギュアスケートで明暗分かれる グメニク6位健闘、マルサク19位に沈む

2026年ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート男子競技が13日に行われ、ロシア出身で個人の中立選手(AIN)として出場したピョートル・グメニクが6位に入る健闘を見せた一方、ウクライナのキリロ・マルサクは19位に終わり、戦争が続く両国の選手に明暗が分かれる結果となった。

グメニク、4種類の4回転ジャンプに挑戦し満足の演技

グメニクはフリープログラムで、4種類計5度の4回転ジャンプに果敢に挑戦。その演技は4位と評価され、全体で6位という好成績を収めた。演技を終えたグメニクは「演技内容に満足している」と笑顔で語り、手応えを感じている様子だった。中立選手としての立場ながら、高い技術力を発揮し、会場を沸かせた。

マルサク、同胞の失格に動揺し重圧に屈する

一方、ウクライナのマルサクは、同日に行われたスケルトン男子競技で同胞のヘラスケビッチが失格となるショッキングな出来事に動揺。さらに、グメニクの直後に演技が組まれたことにも心を乱され、本番ではミスが相次いだ。マルサクは「重圧に対処できなかった」と嘆き、19位という結果に沈んだ。戦争の影響が選手の心理に影を落とす厳しい現実が浮き彫りとなった。

戦争下のスポーツ、複雑な感情が交錯

この試合は、ロシアとウクライナの間で続く戦争を背景に、スポーツの場で両国の選手が対峙する稀有な機会となった。グメニクとマルサクは、それぞれ異なる立場と重圧を背負いながら氷上に立った。その結果は、戦争がアスリートのパフォーマンスに与える影響を如実に示しており、国際スポーツイベントにおける政治と競技の複雑な関係性を改めて問いかける内容となった。

オリンピックという舞台で、個人の中立選手として戦うグメニクの健闘と、祖国の状況に心を痛めるマルサクの苦悩。両者の明暗は、現代のスポーツが抱える課題を象徴する一幕として、多くの観客に深い印象を残した。