ショートトラック準決勝で韓国コーチが現金を手に審判に抗議、SNSで賄賂疑惑が拡散
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで10日に行われたスピードスケート・ショートトラック混合リレー準決勝において、韓国代表コーチが現金を手に審判に抗議する異例の場面が発生し、ソーシャルメディア上で大きな話題を呼んでいる。
接触転倒で決勝進出逃す直後の抗議行動
韓国チームは米国選手との接触により転倒し、決勝進出の機会を失った直後、コーチが紙幣と抗議文書を手に審判席へ向かう姿が目撃された。この光景がSNS上で拡散され、「賄賂ではないか」といった驚きの声が多数上がった。
国際スケート連盟の規定に基づく正当な手続き
しかし、専門家はこの行動が国際スケート連盟(ISU)の規定に基づく正式な手続きであることを強調している。ISUの規則によれば、判定に対する異議申し立てを行う場合、100スイスフラン(約2万円)相当の現金を審判に預けることが義務付けられている。
この制度は無分別な抗議を防止する目的で設けられており、申し立てが認められた場合には現金は全額返還される仕組みとなっている。つまり、韓国コーチの行動はルールに則った正当なプロテスト手続きの一環であった。
SNSでの誤解と五輪の審判システム
今回の件は、五輪という世界的な舞台での審判システムに対する一般の理解不足が浮き彫りになった事例と言える。SNS上では以下のような反応が見られた。
- 「現金を持ち込む姿に衝撃を受けた」
- 「スポーツ界の闇を感じさせる光景だ」
- 「正式な手続きだと知り納得した」
- 「ルールの周知が不十分では」
五輪組織委員会は競技の公正性を確保するため、厳格な審判規定を設けており、今回の現金預け入れ制度もその一環として機能している。ショートトラックのような接触の多い競技では、判定を巡る紛争が生じやすいため、こうした正式な異議申し立て手続きが重要となる。
韓国チームは結局、抗議が認められることはなく、決勝進出を逃す結果となった。五輪期間中は様々なドラマが生まれるが、今回の件は競技規則と世間の認識のギャップを浮き彫りにした出来事として記録されることだろう。