ペルー政治の混迷続く ヘリ暫定大統領、就任4カ月で罷免
南米ペルーで再び政治的な激動が発生した。同国国会は2月17日、汚職疑惑が浮上していたヘリ暫定大統領の罷免を決定した。ヘリ氏は昨年10月に就任したばかりであり、わずか4カ月での退任となった。
中国人実業家との密会と縁故採用疑惑
地元メディアの報道によると、ヘリ氏に対する疑惑は主に二つの点に集中している。一つは、エネルギー関連企業などを手がける中国人実業家との密会であり、何らかの利益誘導が行われた疑いが持たれている。もう一つは、複数の女性を縁故採用したとされる疑惑である。これらの問題が相次いで表面化した結果、国民の間で支持率が急激に低下していた。
国会は直ちに新たな大統領を選出する手続きに入る見通しだ。ペルーでは、今年4月に予定されている大統領選挙で正式な新大統領が決定されるまで、暫定的な政権運営が続けられることになる。
短期間での連続罷免 政治的不安定さ浮き彫り
今回のヘリ氏罷免は、ペルー政治の不安定さを改めて示す事例となった。実は、ヘリ氏が暫定大統領に就任した背景には、前任のボルアルテ大統領の罷免があった。昨年10月、ボルアルテ氏は汚職疑惑や反政府デモへの弾圧などで強い批判を浴び、国会によって罷免されている。
当時、国会議長を務めていたヘリ氏が、暫定大統領として政権を引き継いだ経緯がある。しかし、そのヘリ氏自身も同様の汚職疑惑に巻き込まれる形となり、短期間で政権の座を追われる結果となった。
この連続する大統領罷免は、ペルー国内における政治的な対立やガバナンスの課題を浮き彫りにしている。国民の間では、政治エリートに対する不信感が高まっており、今後の政権運営には透明性と説明責任が強く求められる状況だ。
国際社会においても、ペルーの政治情勢は注目を集めており、近隣諸国や国際機関は、同国が民主的なプロセスを尊重しつつ、安定した統治を実現することを期待している。今後の国会における新大統領選出の動向が、国内外から注視されることになる。