千島海溝沿いで超巨大地震の危険性、ひずみ蓄積が確認される
千島海溝で超巨大地震の危険性、ひずみ蓄積を確認

千島海溝沿いで超巨大地震の危険性が高まる、ひずみ蓄積を確認

北海道根室沖の千島海溝沿いのプレート境界において、マグニチュード(M)8以上の超巨大地震を引き起こす可能性のある「ひずみ」が蓄積されていることが、東北大学を中心とする研究チームの調査によって明らかになりました。この発見は、海底に設置された観測機器を用いてプレートの動きを詳細に計測し、ひずみの量を推定した結果に基づいています。

プレート沈み込みによるひずみの蓄積メカニズム

千島海溝沿いでは、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む過程で、約400年ごとにM8からM9級の超巨大地震が発生しています。前回の地震は17世紀に起きており、再び同規模の地震が発生するリスクが指摘されていました。研究チームは2019年から2024年にかけて、根室沖に観測機器を設置し、衛星測位システム(GNSS)を活用して海側と陸側のプレートの動きを精密に計測しました。

その結果、両プレートが西北西方向に年間約8センチメートルという同じ速度で移動していることが判明しました。この動きは、沈み込む海側プレートが陸側プレートを引きずる形でひずみを生じさせており、地震エネルギーが蓄積されていることを示しています。

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専門家の見解と今後の対策

東北大学の富田史章助教(海底測地学)は、調査結果について次のように説明しています。「前回の地震から同じ速度でひずみが蓄積されていると仮定すると、すでに前回解放されたひずみの82%から120%に相当する量がたまっていると考えられます。これは、超巨大地震につながる十分な量のひずみが蓄積された状態であることを示唆しています」

また、東京大学地震研究所の篠原雅尚教授(海底地震学)は、この調査の意義を強調し、「超巨大地震が発生する危険性が具体的な観測データによって裏付けられました。早急に防災対策を整備することが急務です」と述べています。この発見は、地域の地震防災計画の見直しや住民への警戒喚起に重要な影響を与える可能性があります。

研究チームは今後も継続的な観測を行い、ひずみの蓄積状況を監視することで、より正確な地震予測やリスク評価に役立てる方針です。北海道をはじめとする関連地域では、この知見を踏まえた防災対策の強化が求められています。

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