浜松市、行方不明者捜索の防災無線利用時間を拡大へ 平日夕方限定から全日朝~夜に
浜松市、行方不明者捜索の防災無線利用時間を拡大

浜松市が行方不明者捜索の防災無線利用時間を大幅拡大へ

浜松市が、行方不明者を捜索する際の防災行政無線の利用時間を、平日夕方のみから全日朝から夜へと大幅に拡大する方向で最終調整を進めていることが、関係者への取材で明らかになった。この変更により、県警が緊急性の高い捜索で重要なツールとして活用できる見込みだ。

従来のルールと問題点

防災行政無線は、災害時の警報発令などに使用される拡声設備で、浜松市内には約470か所に設置されている。警察署は長年、認知症高齢者の行方不明など緊急性が高い場合に、情報提供を呼びかける放送を市に依頼してきた。昨年度は中山間地域の署で11回利用され、市民が放送を聞いて行方不明者を発見した事例もあった。

しかし、市は昨年3月、利用方法の詳細なルールを初めて作成し、利用時間帯を「平日の午後4時~午後5時15分」に限定。無線が災害用であることや、休日の放送には市職員の立ち会いが必要で負担が大きいことなどを理由に挙げた。

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この結果、昨年4月以降、捜索時の無線利用は0件となっており、土曜日に認知症の疑いのある高齢男性が行方不明になった際には無線が利用できず、捜索が難航するなどの影響が出ていた。

新ルールの内容と実施体制

新たなルールでは、平日・土日祝を問わず、午前7時半~午後8時半の時間帯に、行方不明者捜索で緊急性が高い場合に県警が利用できるようになる。市の開庁時間外は、浜松市消防局の放送設備を使用し、警察官が自ら放送を行うことになった。これは、市が時間外利用時の職員立ち会いを拒んだためだ。

新ルールは今月中に施行される見込みで、県警幹部は「捜索は一刻を争うので、重要なツールとして活用したい。放送を聞いた市民からの情報は貴重で、捜索の手がかりになる」と歓迎の意を示している。

地域関係者の反応

天竜区自治会連合会の渥美寛会長(70)は、「放送後は近所で話題に上るし、山間部では特に有意義だ。災害も行方不明者捜索も人命に関わり重大さは同じ。もう少し柔軟なルールが必要だと思っていたので、ほっとしている」と述べ、変更を評価した。

防災行政無線は、災害対応だけでなく、地域の安全確保にも重要な役割を果たしており、今回の拡大が行方不明者捜索の効率向上に貢献することが期待される。

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