長野県消防防災ヘリ墜落事故から9年、松本市で追悼式開催 遺族ら59人が献花
長野ヘリ墜落事故9年、松本で追悼式 遺族ら59人参列

長野県消防防災ヘリ墜落事故から9年、松本市で追悼式が営まれる

2017年、長野県松本市の鉢伏山で山岳救助訓練中に発生した県消防防災ヘリコプターの墜落事故から、5日で9年を迎えました。この日、松本市にある県松本平広域公園の慰霊碑前で追悼式が執り行われ、遺族や県、消防関係者など合計59人が参列しました。

遺族の切なる思いと現役隊員へのメッセージ

慰霊碑の前には、犠牲となった9人の消防隊員の遺影が並べられた献花台が設けられ、参列者たちは一人ひとりが花を手向け、深く手を合わせて冥福を祈りました。事故で息子を亡くした高嶋俊郎さん(76)=松本市=は、当時37歳だった高嶋典俊さんの父として、胸の内を明かしました。

「9年間、一日たりとも息子を思い出さない日はありません。元気に過ごしている孫たちの姿を見せてあげたいという気持ちでいっぱいです」と語る高嶋さんは、現役の消防隊員に向けて、「自分たちの命を大切にしながら、頑張ってほしい」と力強いメッセージを送りました。

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県知事の弔辞と消防ヘリの現状

追悼式では、阿部守一長野県知事も出席し、犠牲者を悼む言葉を述べました。「県民の生命と財産を守るという重責を担ってこられた皆さんの姿は、今も県民の誇りであり続けています」と、消防隊員の献身的な活動に敬意を表しました。

一方、事故後、長野県消防防災ヘリは2021年に新たな機体で運航を再開していましたが、今年2月には飛行中に部品が落下したとみられるトラブルが発生。現在、運航は休止状態となっており、安全対策の徹底が改めて課題として浮き彫りになっています。

この事故は、山岳救助という危険と隣り合わせの任務に従事する消防隊員のリスクを社会に強く印象付けるものとなりました。追悼式を通じて、遺族の悲しみが癒えることのない一方で、事故の教訓を風化させず、安全な活動環境の整備を求める声が改めて確認されました。関係者らは、慰霊碑の前で静かに時を過ごし、犠牲者の冥福を祈り続けています。

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