周南コンビナート海底の不発弾、25日に爆破処理実施へ
昨年9月に山口県周南市のコンビナート沿岸の海底で発見された不発弾について、国や県などで構成される県港湾水際・防災対策連絡会議は12日、3月25日午前11時頃から爆破処理を実施すると正式に発表しました。
海上自衛隊が担当、安全確保が最優先
爆破処理は海上自衛隊によって海中で行われますが、視界不良など安全が十分に確保できない状況が発生した場合には、3月26日正午頃に延期されることが明らかになりました。この柔軟な対応は、周辺地域の安全を最優先に考慮した措置です。
不発弾が発見された具体的な位置は、周南市新宮町にある出光興産徳山事業所の護岸から約100メートル、桟橋から約50メートル離れた海底です。この地域は工業地帯として重要な役割を果たしており、慎重な対応が求められていました。
バブルカーテンによる防護対策を実施
海中での防護対策として、無数の気泡を発生させて空気層を作り出す「バブルカーテン」と呼ばれる特殊な技術が採用されることになりました。この装置は現在設置が進められており、爆破時の衝撃波や破片の拡散を抑制する効果が期待されています。
バブルカーテンは、水中での爆発エネルギーを緩和するために開発された技術で、これまでにも類似の処理作業で実績を積んできました。気泡の層が音響インピーダンスを変化させることで、衝撃波の伝播を大幅に減衰させることが可能です。
地域住民への影響と今後の対応
県港湾水際・防災対策連絡会議では、周辺企業や地域住民に対して適切な情報提供を行うとともに、爆破処理当日の安全確保に向けた詳細な計画を策定しています。付近を航行する船舶への注意喚起も同時に行われる予定です。
この不発弾は第二次世界大戦期のものと推定されており、長期間海底に沈んでいたことから状態の確認が慎重に行われてきました。専門家による詳細な調査の結果、安全に処理できると判断されたため、今回の爆破処理が決定されました。
関係機関は連携を強化し、万全の体制で処理作業に臨む方針を示しています。爆破処理後には、海底の状況確認や環境影響調査も実施される見込みです。



