福島・いわき市で卒業祝い赤飯2100食廃棄 震災発生日と重なり提供中止
いわき市で卒業祝い赤飯2100食廃棄 震災日と重なり中止 (14.03.2026)

福島・いわき市で卒業祝いの赤飯約2100食が廃棄 震災発生日と重なり提供中止に

福島県いわき市の市立中学校5校において、卒業祝いとして給食に用意された約2100食分の赤飯が廃棄されていたことが、14日の市教育委員会への取材で明らかになった。提供を予定していた日は11日で、この日は東日本大震災の発生日と重なっていたため、保護者からの問い合わせがあり、市教委が提供を取りやめたという。

保護者からの問い合わせがきっかけで中止決定

市教委によると、赤飯を調理したのは市内に7カ所ある学校給食共同調理場のうちの1カ所であった。11日午前、保護者から学校に対して「震災の日に赤飯を提供していいのか」との問い合わせがあったという。学校から報告を受けた市教委は、各校の防災備蓄倉庫で保管している備蓄品で代替できると判断し、赤飯の提供を中止した。

5校の生徒には、代わりに備蓄品の缶詰のパンやアルファ米を提供した。他の6カ所の調理場では、卒業祝いの給食が赤飯以外の献立だったため、予定通り提供が行われた。

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献立決定プロセスに課題 チェック体制の見直しを表明

給食の献立は栄養士らによって調理場ごとに決められ、前の月に各校を通して各家庭に知らせている。しかし、市教委は学校から報告を受けるまで、赤飯が献立に含まれていることを知らなかったという。

この事態を受けて、赤津俊一教育部長は「献立にも複数の目が関わるようにチェック体制を見直していきたい」と話し、改善を約束した。

市長部局との連携強化を指示 今後の対応策を明らかに

内田広之市長は「今後は私を含め市長部局にもあらかじめ相談し、判断するよう市教委に指示した。市長部局と市教委との相談体制がさらに密接になるように配慮していく」とコメントした。これにより、類似の事案が発生した際の迅速な対応と、より適切な判断が期待される。

今回の廃棄は、震災の記憶が深く刻まれる地域において、祝い事と追悼のバランスをどう取るかという難しい課題を浮き彫りにした。市教委と市長部局は、今後の給食献立や行事計画において、より慎重な検討と透明性の高い情報共有を進めていく方針だ。

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