大規模土砂崩れから1年 国道158号の復旧工事が本格化へ
福井県大野市の国道158号で発生した大規模な土砂崩れは、3月19日で発生から1年を迎えました。この災害により、同市上半原の斜面で幅約90メートル、高さ約100メートルにわたる崩壊が発生し、主要幹線道路が長期にわたり通行不能となる深刻な事態となりました。
迂回路開設で通行再開も、完全復旧は2031年度目標
県は昨年7月18日、通行止めとなっていた現場に迂回路を開設し、岐阜県側との通行を再開させました。しかし、断続的に土砂が動いている影響で、現在も時折通行規制が実施されており、完全な安全確保には至っていません。県は2031年度中の完全復旧を目標として、着実に復旧作業を進めています。
遠隔操作の無人重機を投入 今春からのり面工事着手
現場では昨年秋から、遠隔操作が可能な無人重機を投入し、斜面上部の不安定な土砂の除去作業を進めてきました。現在は積雪のため工事が中断していますが、今春からは本格的なのり面工事に着手する予定です。県の担当者は「一日も早い復旧に向けて、安全を最優先に工事を進めていきたい」と意気込みを語っています。
総工費約54億円 国と県が負担分担
この復旧事業の総工費は約54億円を見込んでいます。災害復旧事業として、費用の3分の2を国が、残りを福井県が負担する仕組みとなっています。大規模な土砂崩れに対応するため、最新の技術と十分な予算を投じた復旧計画が進められています。
約4か月の通行止め 観光・物流に大きな影響
土砂崩れによる通行止め期間は約4か月に及び、地域の観光や物流に大きな影響を与えました。地元の道の駅「九頭竜」の水谷晋也支配人(44)によると、「通行止め期間中の利用者は、最も少ない月で前年同月比の3割ほどにまで落ち込んだ」とのことです。幸いにも、昨夏の迂回路開通以降は売り上げが回復傾向にあると報告されています。
大野市の国道158号は、福井県と岐阜県を結ぶ重要な交通路であり、その早期復旧が地域経済の活性化にもつながると期待されています。県は今後も、安全かつ迅速な復旧作業を進め、地域住民や利用者の利便性向上に努めていく方針です。



