トヨタ労組、春闘で月額1万7820円の賃上げ要求 物価高・人手不足を考慮し高水準維持
トヨタ春闘、月額1万7820円の賃上げ要求 高水準維持

トヨタ労組が高水準の賃上げ要求を提出 2026年春闘が本格始動

トヨタ自動車グループ各社の労働組合は2月18日、2026年春闘の要求書を会社側に正式に提出し、本格的な労使交渉の幕が開けました。要求額は各社の堅調な業績に加え、物価高や深刻な人手不足を考慮し、前年に続く高水準を維持しています。

製造系組合の平均要求額は月額1万7820円

全トヨタ労働組合連合会によると、トヨタ系の314組合(約36万人)のうち、トヨタ労組を除く製造系118組合の平均賃上げ要求額は月額1万7820円でした。これは前年の1万7929円をわずかに下回ったものの、依然として高い水準を保っており、賃上げに向けた機運は持続していることを示しています。

この金額は、基本給を底上げするベースアップに相当する「改善分」と定期昇給にあたる「制度維持分」を合計したものです。賃上げ率で見ると、前年と比べて0.2ポイント低い6.05%となりましたが、連合が目標に掲げる「5%以上」の水準を明確に上回りました。

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中小組合の賃上げ率は6.06% 人手確保が課題

特に注目されるのは、人手の確保に苦心する300人以下の中小組合の賃上げ率が6.06%と、平均を上回った点です。これは、厳しい労働市場の中で優秀な人材を確保するため、賃金面での競争力を強化する必要性が高まっていることを反映しています。

さらに、年間一時金についても増額を求める組合が目立ちました。製造系の平均要求月数は2003年以降で最高となる5.29か月に達しています。トヨタの生産台数が過去最高水準で推移していることを背景に、組合員の貢献に報いることを強く求めています。

物価上昇が生活に影響 持続的な賃上げ基盤が焦点

全トヨタ労連の平野康祐事務局長は18日、愛知県豊田市で記者会見を開き、「物価上昇によって組合員の生活に大きな影響が出ています。原材料価格の高騰や米国関税問題など、事業環境は厳しい状況にあります。今年は持続的な賃上げの基盤づくりが重要なポイントになるでしょう」と述べました。

この発言は、単年度の賃上げだけでなく、長期的な視点での賃金改善の仕組みを構築する必要性を強調するものです。物価高やグローバルな経済リスクを踏まえ、労使双方が持続可能な賃金体系について真剣に議論する姿勢が求められています。

2026年春闘は、トヨタグループにとって、業績の好調さと社会的責任のバランスを図る重要な機会となります。今後の交渉の行方に、自動車産業だけでなく日本全体の賃金動向への影響が注目されています。

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