国公立大学2次試験前期日程が全国で開始、安全志向が顕著に
国公立大学の2次試験前期日程が2月25日、全国各地でスタートしました。文部科学省の発表によると、前期日程には172大学に23万5315人が志願し、募集人員に対する志願倍率は前年と同じ2.9倍を記録しています。試験初日は雨模様の地域も多く、受験生たちは緊張した面持ちで会場に向かいました。
神戸大での受験風景、建築士を目指す女子生徒の決意
神戸市灘区の神戸大学では、雨が降る中、傘をさした受験生らが早朝から試験場に集まりました。工学部を受験する大阪府内の私立高校3年生の女子生徒(18歳)は、「苦手科目の数学でつまずかないよう、過去問をしっかり解いて準備してきました。落ち着いて臨みたいです。将来は1級建築士として、人々の暮らしを支える家をデザインする仕事に就くのが夢です」と語り、決意を新たにしていました。
大手予備校が分析、難関大を避ける安全志向が強まる
大手予備校の河合塾によると、今年の受験生の傾向として、難関大学を避け、確実に現役合格を目指す「安全志向」が目立っているとのことです。この傾向は、1月に実施された大学入学共通テストの平均点が前年より低かったことが影響していると見られています。河合塾の近藤治主席研究員は、「思うように点数が取れなかった受験生が、合格の可能性が高い大学や学部に出願先を変更したのではないか」と分析しています。
学部別志望動向、医療系は軒並み前年を下回る
学部別の志望動向を前年と比較すると、以下のような特徴が見られます。
- 法・政治学部:101%と微増
- 経済・経営・商学部:102%で人気を維持
- 工学部:103%と高い志願率
一方、医療系学部は軒並み前年を下回っており、具体的には以下の通りです。
- 医学部:95%
- 歯学部:97%
- 薬学部と看護学部:94%
このデータから、受験生の間で安全志向が強まり、競争の激しい医療系を避ける動きが広がっていることがうかがえます。
今後の日程と情報提供
一部の公立大学が実施する中期日程は3月8日以降、後期日程は同12日以降に行われる予定です。入試問題や解答例については、読売新聞オンラインなどで速報が提供されるため、受験生や関係者は情報を確認することが推奨されます。



