日本民営鉄道協会は21日、大手私鉄16社の駅員や乗務員が2025年度に受けた暴力行為が、前年度から29件増加し、168件に達したと発表した。新型コロナウイルス禍で減少していた発生件数は、感染拡大前の水準に戻った形だ。協会は「飲酒した際の暴力が増えている」と分析し、警戒を呼びかけている。
被害の内訳と傾向
協会の調査によると、被害に遭った経緯として最も多かったのは「酩酊者に近づいて」が43件で、前年度から13件増加。次いで「理由なく突然に」が52件、「迷惑行為を注意して」が34件となった。発生時間帯は午後10時から終電までの間が59件で最多。曜日別では金曜日と日曜日が各29件で最多を記録し、特に金曜日は前年度比9件増と顕著な増加を示した。
発生場所と加害者の特徴
暴力が発生した場所は、ホームが66件、改札が58件、車内が26件など。加害者の年代は若者から高齢者まで幅広く、特定の年齢層に偏りは見られなかった。協会は「もし駅係員への暴力を目撃したら、他の係員や巡回中の警備員らに知らせてほしい」と利用者に協力を求めている。



