千代田区が独自検定導入へ 小中学生の情報リテラシー教育を強化
千代田区が情報リテラシー教育強化 独自検定導入へ

千代田区が情報リテラシー教育を強化 独自検定で真偽見抜く力育成へ

千代田区は、インターネット上に氾濫する情報の適切な活用を目指し、子どもたちの情報リテラシー教育を積極的に推進している。新年度からは、「批判的に読み解く力」などの習得度を測る独自の検定を導入する方針を明らかにした。区によれば、自治体がここまで主導して義務教育段階で包括的に取り組むケースは全国的にも珍しいという。

SNS時代の課題に対応 具体的な指導方法を展開

ソーシャルメディアの普及により、誰もが簡単に情報発信や収集が可能となった一方で、偽情報やフェイクニュースが後を絶たない現状を踏まえ、千代田区は2025年度から「ちよだリテラシー教育」と銘打った取り組みを開始した。この教育では、子どもたちに「事実と意見を区別する力」「確かな情報を見極める力」を養うことを目的とし、情報の出所や時期を確認するなど、フェイクニュースを見抜く具体的な方法を指導している。

新年度からは、リテラシー教育を区教育委員会の重点施策に位置づけ、区立小学校・中学校で学年に応じた指導内容を検討するほか、幼稚園やこども園でも学びの機会を充実させる計画だ。例えば、小学5年生の授業では、以下のような取り組みが想定されている。

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  • 国語の授業で新聞を読む活動
  • 道徳の授業でインターネットの特性とマナーを学ぶ
  • 社会の授業でメディアの特徴を捉える学習

独自検定で弱点分析 教材作成にも活用

さらに、新年度には情報リテラシーが身についているかを調べる独自の検定を導入する予定だ。タブレット端末を使用して解答を行うこの検定では、成績とともに児童・生徒一人ひとりの弱点が示され、今後の学習に向けた助言も表示される。区は、検定で得られた傾向を基に、間違いやすい箇所を克服できる教材を作成する方針で、2026年度内に複数の教材を完成させる見通しだ。関連費用として1285万円を新年度当初予算案に計上している。

区の担当者は、「リテラシー教育を通じて様々な力を身につけてもらい、情報社会を力強く生き抜いてほしい」と意気込みを語る。

専門家も高く評価 幼少期からの取り組みに意義

常磐大学の石川勝博教授(メディア・リテラシー論)は、この取り組みについて「児童・生徒へのリテラシー教育は、問題意識を持った教員が個別に指導するケースが多く、自治体が先導して義務教育に組み込むのは全国でも珍しい」と評価。さらに、幼稚園・こども園から小・中学校まで幅広い年代を対象としている点については、「高校生から始めると、情報に接する態度が既に確立されている可能性がある。考えが柔軟な幼い年次から取り組む意義は大きい」と指摘している。

千代田区の先進的な教育施策は、デジタル時代における子どもたちの健全な成長を支える重要な試みとして、今後も注目を集めそうだ。

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