高校生の平日ネット利用が6時間44分に 過去最長を更新
こども家庭庁が2026年2月26日に公表した2025年調査によると、高校生の平日におけるインターネット平均利用時間は6時間44分に達し、過去最長を記録した。前年の調査から25分増加しており、デジタル環境への依存がさらに深まっている実態が浮き彫りになった。
小中学生も利用時間が増加 目的は「趣味・娯楽」が最多
この調査は17回目を数え、2025年11月から12月にかけて10歳から17歳までの5千人を対象に実施され、3060人から有効回答を得た。調査結果では、小中高校生全体の平均利用時間も5時間27分となり、こちらも前年から25分増加している。
学年別の内訳を見ると:
- 小学生(10歳以上): 3時間54分
- 中学生: 5時間24分
- 高校生: 6時間44分
いずれの年代も過去最長の数値を記録しており、低年齢層から長時間利用が定着している傾向が強まっている。
利用目的別では、「趣味・娯楽」が3時間1分で最も多く、次いで「勉強・学習・知育」が1時間6分、「保護者や友人らとのコミュニケーション」が58分だった。娯楽目的の利用が学習時間を大きく上回る構造が明確になっている。
高校生の46%が生成AIを利用 初調査で明らかに
今回の調査では初めて、ChatGPTやCopilot、Geminiなどの生成AIの利用状況について質問が追加された。その結果、全体の30%が生成AIを利用していると回答し、内訳は小学生9%、中学生31%、高校生46%だった。特に高校生では半数近くが日常的にAI技術を活用している実態が明らかになった。
ネット利用に伴う経験について尋ねた項目では、「インターネットにのめりこんで勉強に集中できなかったり、睡眠不足になったりしたことがある」が22%、「インターネットで知り合った人とメッセージやメールなどのやりとりをしたことがある」が15%に上った。デジタル環境が子どもたちの生活習慣や人間関係に与える影響が大きくなっていることが示唆される。
スマホ普及率は高校生で98%に 担当者は影響分析を検討
スマートフォンの普及状況について、回線契約の有無を含めた利用実態を調査したところ、小学生の67%、中学生の90%、高校生の98%がスマホを利用していた。高校生ではほぼ全員がスマホを所持している状況が確認された。
こども家庭庁の担当者は「利用時間が率直に長くなっていると感じる。心身への影響の分析も検討したい」と述べ、長時間利用が子どもたちの成長に与える影響について、より詳細な調査が必要との認識を示した。
スポーツ教育学者で元ラグビー日本代表の平尾剛氏は、高校生のネット利用時間について「1日の4分の1以上をほとんど動かず画面を見つめ続ける状況に驚きを禁じ得ない」とコメント。発達途上の子どもたちにとって、適切なデジタル環境の整備が急務であることを指摘している。



