栃木県初の県立夜間中学「とちぎ学びの夢学園」が開校、多様な生徒48人が新たな学びの一歩
栃木県初の県立夜間中学が開校、多様な生徒48人が入学 (14.04.2026)

栃木県初の県立夜間中学が開校、多様な背景を持つ生徒48人が新たな学びの一歩を踏み出す

栃木県内で初めてとなる県立夜間中学「とちぎ学びの夢学園」が、2026年4月14日、栃木市沼和田町の県立学悠館高校内に開校しました。同日に行われた開校式と入学式には、生徒や保護者、来賓ら約110人が出席し、10代から70代までの新入生48人が期待に胸を膨らませて新たな学びの場に臨みました。

開校式で校長と知事が熱いメッセージを送る

開校式では、江田敦夫校長が「学び直すことに遅すぎることはありません。年齢や国籍にかかわらず、一人ひとりの歩幅を大切にし、丁寧に寄り添う決意です」と述べ、多様な背景を持つ生徒たちへの支援を強調しました。福田知事も「本校での学びを糧とし、自己実現に向けて力強く歩みを進めてほしい」と激励の言葉を送り、教育の機会均等を後押ししました。

入学式で生徒代表が力強い決意を表明

続く入学式では、生徒を代表した女性が「入学できた喜びで胸がいっぱいです。国語の勉強や友達作りに挑戦したい。言葉の壁を越え、夢に向かって頑張るみんなと一緒にすてきな中学校生活にしていきたい」と力強く語り、新たなスタートへの意気込みを表しました。この言葉は、夜間中学が年齢や国籍を問わず、義務教育を修了していなかったり、不登校で十分な教育を受けられなかったりした人たちを対象としていることを象徴しています。

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夜間中学の設置背景と学習環境

夜間中学の設置は、国が全都道府県に設置を求めた方針を受け、栃木県教育委員会が2018年から準備を進めてきたものです。同学園の授業は週5日行われ、午後5時10分頃から午後8時30分頃まで4コマ(1コマ40分)のカリキュラムが組まれています。過去の学習状況に応じて途中の学年から入学できる柔軟性も特徴で、新入生48人の内訳は1年生15人、2年生20人、3年生13人と多様です。

外国籍生徒への支援と日本語教育の取り組み

同学園は、母国や日本で義務教育を受けられなかった外国籍の人々の学びの場としても期待されています。今回の新入生の6割以上が外国籍で、ネパール、アフガニスタン、パキスタンなど10か国にわたる国籍の生徒が在籍しています。授業は日本語で行われ、関係者は「日本語でモノの名前や考え方を学んでほしい」と狙いを説明。生徒一人ひとりに配布されたタブレット端末の翻訳機能を活用し、言語の壁を越えた学習を支援する方針です。

開校式では、校歌を合唱する場面で外国籍の生徒がタブレット端末で翻訳された文章を目で追う姿が見られ、新たな教育環境の実践が始まっています。パキスタン国籍の栃木市在住の男性は「日本語を勉強し、日本の高校に入りたい」と抱負を語り、学びへの熱意を示しました。

とちぎ学びの夢学園の開校は、栃木県における教育の多様化と包摂性を高める重要な一歩となり、今後も地域社会に貢献する学びの場として発展が期待されます。

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