特別支援学校で教科書配布の遅れ、延べ393人の児童生徒に影響
北海道教育委員会は2月24日、2022年度から2025年度にかけて、道立特別支援学校計17校の児童生徒延べ393人に対し、教科書の配布が数カ月遅れていたことを明らかにしました。法令では、学校は4月15日までに教科書を受け取る必要があると定められていますが、この規定が守られていなかったことが主な原因です。道教委によれば、学習への具体的な影響は現時点で確認されていないとしています。
手続きの遅れが半数以上、障害の程度把握に課題
道教委の説明によると、特別支援学校では、入学前に児童生徒の障害の程度を正確に把握し、それに基づいて適切な教科書を発注する必要があります。しかし、実際には手続きが入学後に行われたケースが半数以上を占めており、これが配布遅れの一因となりました。この問題は、昨年5月に1校で配布遅れが判明したことをきっかけに、道教委が調査を開始し、全容が明らかになったものです。
道教委が改善策を通知、早期対応で再発防止へ
道教委は今後、各学校に対して入学予定者の障害の程度を早期に把握するよう通知するとともに、教科書制度に関する説明会を開催する方針です。これにより、法令順守を徹底し、同様の問題の再発を防ぐことを目指しています。特別支援教育の現場では、個々のニーズに応じた教材の確保が不可欠であり、今回の事例は行政と学校間の連携強化の重要性を浮き彫りにしました。
北海道では、障害のある児童生徒への教育環境整備が進められていますが、今回の教科書配布遅れは、手続き面での課題を改善する契機となることが期待されます。道教委は、関係者への周知徹底を通じて、教育の質の向上に努めるとしています。



