学生の書籍費が月1000円を初めて割り込む AI利用が92%に急増、食費増加で生活やりくり
全国大学生協連は24日、昨年秋に実施した第61回学生生活実態調査の結果を発表しました。この調査によると、1カ月あたりの書籍費の平均が、統計を開始した1960年代以降で初めて千円を下回るなど、学業や娯楽に関わる支出の減少が顕著となっています。
書籍費が大幅下落、食費は増加傾向
書籍費の詳細を見ると、自宅生が970円、下宿生が990円で、2024年の1450円、1500円から大きく下落しました。これは、物価高の影響を受けた生活実態を反映しています。一方、月平均の食費は下宿生で約3700円増加しており、学生たちが書籍費や教養娯楽費を抑えることで、生活をやりくりしている様子が浮かび上がりました。
この傾向は、近年の経済環境の変化に伴い、学生の支出パターンがシフトしていることを示唆しています。特に、下宿生にとっては、食費の増加が大きな負担となっており、その分を他の分野で節約する必要性が高まっているようです。
AI利用経験者が92.2%に急増
また、調査では「チャットGPT」などの生成人工知能(AI)について「利用経験がある」と回答した学生が92.2%に達し、2024年の68.2%から大幅に増加しました。利用目的(複数回答)では、「論文・リポート作成の参考」が49.8%と最も多く、次いで「相談、雑談相手」が31.7%となり、AIが学生の日常に深く浸透している実態が明らかになりました。
この結果は、AI技術の普及が急速に進む中、学生生活にも大きな影響を与えていることを示しています。学業支援から日常的なコミュニケーションまで、AIの活用範囲が広がっている様子がうかがえます。
調査の背景と方法
調査は昨年10月から11月にかけてウェブで実施され、全国の国公私立31大学の学部生約1万3千人から回答を得ました。この大規模なサンプルにより、学生生活の現状を詳細に把握することができました。
全国大学生協連は、この調査結果を基に、学生支援策の見直しや、教育環境の改善に向けた取り組みを進めていく方針です。物価高や技術革新の影響を受ける学生生活の実態を継続的にモニタリングし、必要な支援を提供していくことが求められています。



