鳥取県内の公共交通でICOCA導入が大幅拡大、利便性向上へ
JR西日本は、2027年春から山陰線の下北条駅から淀江駅までの11駅と、因美線の4駅にIC改札機を導入すると発表しました。これにより、鳥取県内の山陰線はほぼ全駅で交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」が利用可能となり、乗り継ぎの利便性が一気に向上します。
現在の状況と導入計画
現在、鳥取県内ではJR境線のワンマンカー車内や、伯耆大山駅、米子駅、鳥取駅、倉吉駅など一部の駅にのみICOCAが設置されています。そのため、設置駅でICOCAを使って改札を通っても、未導入の駅では使用できない状態が続いていました。県と関係自治体は、この不便を解消するため、JR西日本に設置駅の拡充を要望してきました。
今回の導入計画では、山陰線の鳥取駅から米子駅間の全駅でICOCAが使えるようになります。また、智頭急行も智頭線の4駅で設置を予定しており、京阪神と県内を結ぶ特急「スーパーはくと」の京都駅から倉吉駅間や、「スーパーいなば」の岡山駅から鳥取駅間でも、ICOCAでの乗降が可能となります。一方、因美線の河原駅から因幡社駅間など一部区間は未導入のままとなり、JR西日本は駅の利用状況などを踏まえて今後の検討を進めるとしています。
路線バスでもICOCA導入が開始
鉄道に加えて、路線バスでもICOCAの利用が拡大します。日ノ丸自動車と日本交通が県内で運行する全ての路線バスなどでは、21日からICOCAが利用できるようになります。対象となるのは、両社の県内路線バスと空港連絡バス(鳥取空港―鳥取駅間、米子空港―米子駅間)、観光周遊バス「ループ麒麟獅子」です。鳥取市の循環バス「くる梨」や米子市の循環バス「だんだんバス」は、すでに利用が始まっています。
利用方法は、乗車口のリーダーにICOCAをタッチし、降車時は別のリーダーにタッチするシンプルなものです。県やバス事業者などで構成する協議会が導入を検討してきました。協議会事務局は、「これを機に、より多くの県民や観光客が公共交通機関を使って様々な場所に出かけてほしい」と期待を寄せています。
キャンペーン実施で普及促進
導入に伴い、21日からは通常2000円(チャージ額1500円、デポジット料500円)のICOCAカードを1500円で販売するキャンペーンが行われます。デポジット料は協議会が負担し、先着500人に1枚ずつ、鳥取バスターミナルなど県内6か所で販売されます。問い合わせは協議会事務局(0857-26-7641)まで。
JR西山陰支社は、「不便をおかけしてきたが、多くの方にスムーズに利用してもらえるようになる」とコメントしています。この取り組みにより、鳥取県内の公共交通ネットワークがさらに充実し、地域の活性化につながることが期待されます。



