遠州鉄道が浜松でEVバス運行開始、座席にUSB充電ポート搭載で快適性向上
遠州鉄道が浜松でEVバス運行、USB充電で快適性向上

遠州鉄道が浜松でEVバス運行を開始、座席にUSB充電ポートを搭載

遠州鉄道(浜松市中央区)は、3月3日から電気自動車(EV)バス1台の営業運行を開始しました。この導入は、静岡県西部地域では初めての試みとなります。県内では、静岡鉄道傘下のしずてつジャストラインが既にEVバスを運行していますが、遠鉄の取り組みは地域の公共交通における新たな一歩を築くものです。

先進的な機能と環境配慮を兼ね備えたEVバス

導入されたEVバスは、中国のEVメーカー「BYD」製で、定員は78人です。JR浜松駅と駅北側を結ぶ路線で運行され、各座席の側面にはUSB差し込み口が設置されています。これにより、乗客は車内でスマートフォンなどのデバイスを充電できるようになり、利便性が大幅に向上しました。

バッテリー容量は普通車5〜6台分に相当し、フル充電すればほぼ一日中の運行が可能です。導入コストは1台当たり約5000万円弱と、従来のディーゼル車の約2倍ですが、燃料費は3分の2程度に抑えられる見込みで、長期的な経済性と環境負荷の軽減が期待されています。

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学生デザインによる車体と今後の計画

車体外観のデザインは、静岡文化芸術大学(浜松市中央区)の学生を対象にコンペ形式で募集され、同大学2年の山本修平さん(21)の作品が採用されました。デザインは、浜松に吹く空っ風をモチーフとし、先進性を示す「青」と環境をイメージした「緑」の2色の緩やかなグラデーションで、バスが街に自然になじんでいく様子を表現しています。

遠鉄は今後、段階的にEVバスと充電器を導入し、2030年度までに全車両の約5%にあたる17台まで増やす計画です。2日に行われたお披露目式では、遠鉄の丸山晃司社長が「公共交通の利用が環境への大きな貢献につながる、と実感してほしい」と述べ、関係者が試乗して静かな乗り心地を楽しみました。

この取り組みは、地域の観光やまちづくりにも貢献することが期待されており、持続可能な交通手段としてのEVバスの普及が進むことで、静岡県全体の環境対策がさらに強化される見込みです。

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