安定的な皇位継承に向けた皇族数確保策を巡り、衆参両院の正副議長は27日、立法府としての見解案について初めての協議を行った。森英介衆院議長(自民党)は月内に与野党全13党派の代表者協議を開き見解案を示す方針だったが、調整が難航しており、開催は6月にずれ込むことが確実となった。
正副議長4人の非公開協議
衆院の森議長と石井啓一副議長(中道改革連合)、参院の関口昌一議長(自民)と福山哲郎副議長(立憲民主党)の4人が、衆院議長公邸で約1時間にわたり非公開で協議した。関係者によると、4人が集まっての見解案協議は初めての試みで、結論は出ず、再度協議することで一致したという。出席者の一人は、次回の協議について「来週になる」と述べた。
調整の経緯と今後の見通し
とりまとめ役を担う森氏は15日の代表者協議後に、正副議長で見解案をまとめ、翌週にも示す考えを表明していた。関係者によると、正副議長の意見集約に向け、まず衆院野党第1党出身の石井氏と断続的に調整を重ね、大枠で合意に達したため、27日に関口、福山両氏も交えた4人協議が実現したという。
しかし、見解案の内容を巡っては、与野党間でなお隔たりが大きく、調整は難航している。特に、女性皇族の結婚後も皇族として残る案や、旧宮家の男系男子を養子とする案など、具体的な方針をめぐり意見が分かれている。代表者協議の開催は6月以降に持ち越される見通しで、年内のとりまとめは不透明な情勢だ。
政府の有識者会議も並行して議論を進めており、立法府の動きが注目されている。皇族数確保は喫緊の課題とされ、早期の合意形成が求められている。



