愛知・東郷製作所寮でノロウイルス食中毒発生、調理業者に営業禁止命令
東郷製作所寮でノロウイルス食中毒、12人発症し業者営業禁止 (21.03.2026)

愛知県東郷町の企業寮でノロウイルス食中毒発生、調理業者に営業停止命令

愛知県は2026年3月21日、東郷町に所在する東郷製作所の若葉寮において、ノロウイルスを原因とする集団食中毒が発生したことを正式に発表しました。この事態を受け、県は食品衛生法に基づき、調理を委託されていた業者に対して営業禁止処分を下しています。

寮の食事が原因で従業員12人が発症

県の調査によれば、発症は2026年3月17日午後6時頃から3月19日午前5時半にかけて確認されました。被害者は同寮に居住する東郷製作所の男性従業員12人で、年齢は22歳から32歳にわたっています。症状としては発熱や激しい下痢が報告されており、全員が医療機関を受診しました。幸いなことに、現在は全員が快方に向かっている状態です。

県の保健所が行った詳細な検査の結果、発症した従業員および調理に携わっていた従事者の便からノロウイルスが検出されました。この科学的証拠に基づき、県は原因を寮内で提供されていた食事であると断定しました。ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量でも感染を引き起こすことが知られており、調理過程での衛生管理の不備が疑われています。

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調理委託業者に営業禁止命令、再発防止策が条件

今回の食中毒事件を受けて、愛知県は東郷製作所から調理業務を委託されていた業者「リエイ」(本社:千葉県浦安市)に対して、直ちに営業禁止命令を発令しました。この命令は食品衛生法第54条に基づく措置であり、同社が県に提出する再発防止策が確認され、適切と判断されるまで継続されます。

営業禁止命令は、公衆衛生上の重大なリスクを排除するための緊急措置です。県は同社に対し、調理施設の徹底的な清掃消毒、従業員の健康管理の強化、衛生管理マニュアルの見直しなどを含む具体的な改善計画の提出を求めています。再発防止策が不十分な場合、命令は解除されず、長期的な営業停止に発展する可能性もあります。

東郷製作所側は、今回の事態について深くお詫び申し上げるとともに、寮の食事提供を一時停止し、外部業者による弁当配布などで従業員の食事を確保する対応を取っています。また、全寮生に対する健康観察を継続し、二次感染の防止に努めていると説明しました。

愛知県は、ノロウイルス食中毒は冬季から春季にかけて発生件数が増加する傾向にあるとして、飲食店や集団給食施設に対し、手洗いの徹底や調理器具の消毒など、基本的な衛生管理の重要性を改めて呼びかけています。今回の事件は、委託調理における責任の所在と管理の在り方について、企業と行政双方に課題を投げかける形となりました。

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