神奈川県警が「KEEP38プロジェクト」推進 横断歩道の歩行者優先をステッカーで啓発
神奈川県警「KEEP38プロジェクト」で歩行者優先を啓発

横断歩道での歩行者優先を徹底 神奈川県警がステッカー交付プロジェクトを拡大

神奈川県警察は、横断歩道における車両と歩行者の接触事故防止を目的とした「KEEP38プロジェクト」を積極的に推進しています。この取り組みは、歩行者優先のルールをドライバーに再認識してもらうために、オリジナルデザインのステッカーを作成し、主に業務で運転を行う県内企業や団体の車両に交付するものです。

深刻な事故状況とプロジェクトの背景

県警の発表によると、昨年一年間に神奈川県内の横断歩道で発生した乗用車やバイクと歩行者の接触事故は、合計1506件に上りました。これは前年と比較して1件増加しており、歩行者22人(前年比9人増)が尊い命を落としています。こうした悲劇を繰り返さないため、県警は昨年10月から「KEEP38プロジェクト」を開始しました。

プロジェクト名の「38」は、横断歩道での歩行者優先義務を規定した「道路交通法第38条」に由来しています。この取り組みは、埼玉県警に続いて全国で2例目となる先進的な試みです。

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独自デザインのステッカーで意識向上

ステッカーは、各警察署と地域の交通安全協会が連携して、プロジェクトの規定に基づいた独自デザインで作成されています。例えば、横浜市金沢区では、金沢署と金沢交通安全協会が協力し、同区の有名な観光施設である横浜・八景島シーパラダイスをモチーフにしたイルカのイラストを採用しました。

このデザインには、「常に『歩行者いるかも』」というメッセージが込められており、ドライバーが横断歩道を通過する際に、より一層の注意を払うことを促しています。6日には、プロジェクトに賛同した横浜金沢郵便局に対して、配達用の二輪車と軽自動車126台分のステッカーが交付され、関係者によって一部の車両に貼り付けられました。

関係者の強い決意と今後の展開

金沢署の大場泰彦署長は、先日戸塚区で発生した横断歩道を渡っていた小学生の女児が車にはねられて亡くなった事故に言及し、「大変痛ましい事故であり、一件でも悲惨な交通事故をなくしていきたい」と強い決意を表明しました。また、横浜金沢郵便局の長塚哲也局長は、「郵便局の業務は車両なしでは成り立ちません。歩行者優先の考えを何よりも優先して守る必要があります」と語り、プロジェクトへの協力姿勢を示しました。

現在、神奈川県内では4月時点で、運輸業者を中心とする41の企業や団体がプロジェクトのモデル事業所として登録されています。新規の法人登録や独自デザインのステッカー作成の申し込みは、県警のホームページなどから受け付けています。また、個人所有の車両にステッカーを貼りたい場合は、最寄りの警察署で申請することが可能です。

神奈川県警は、このプロジェクトを通じて、ドライバーの意識改革を図り、横断歩道での安全確保を徹底することで、交通事故の撲滅を目指しています。今後も県内全域での展開を加速させ、歩行者優先の交通環境づくりに力を入れていく方針です。

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