航空自衛隊は24日、昨年8月に茨城県沖の太平洋で発生したF2戦闘機の墜落事故について、部品の取り付け不備によりエンジンに異常が生じたとする調査結果を公表した。事故機は約3年7カ月前の整備で適切に取り付けられておらず、その後の点検や検査でも見落とされた可能性が指摘されている。しかし、記録が残っていないなどの理由から、詳細な経緯は明らかにならなかったという。
エンジン内部のピン脱落が引き金に
空自の説明によると、事故機ではエンジン内部の部品同士を連結するピンが外れたことで空気の流れが乱れ、異常な振動が発生。これにより金属疲労が蓄積し、空気を圧縮する羽根の一部が破断、最終的にエンジンの推力が低下したとみられる。操縦していた1等空尉は上空で異常を認識し、エンジンの再始動を試みたが、推力は回復しなかった。
整備と点検の体制に課題
今回の事故は、整備段階でのミスとその後の点検漏れが重なった複合的な要因によるものとされる。空自は再発防止策として、整備手順の徹底や点検体制の強化を進める方針を示している。



