水難事故防止徹底を呼びかけ ライフジャケット着用が必須
水難事故防止徹底を ライフジャケット着用必須

椙山女学園大(名古屋市千種区)の新聞報道部が、学生ならではの視点で気になるテーマを調査し、発信している。今回は夏の水遊びシーズンを前に、水難事故防止策について港署船舶課(同市港区)で取材を行った。

海と川の危険性

県警地域総務課の森由樹係長(44)は、実物のライフジャケットを示しながら、「海でも川でも水遊びの際はライフジャケットが必須です。体のサイズに合ったものを着用し、適切な使用方法を守ってください」と強調した。県警の統計によると、昨年の水難事故は43件発生し、うち28人が死亡している。特に7月には常滑市の海水浴場で、ライフジャケットを着用していなかった小学2年生がおぼれて死亡する痛ましい事故があった。

晴れていても離岸流や高波が発生した場合は絶対に水に入らない。消波ブロック周辺は流れが複雑で、転落すると流れに吸い込まれる危険性が高い。川遊びでは上流の天気やダムの放流情報を事前に確認し、滑りやすい履物は避けるべきだ。場所によって水流の速さが異なり、海との合流地点や岩、橋脚の周りでは複雑な流れが生じる。浅く見えても急に深くなる場所や、藻が繁茂して滑りやすい場所もある。過去に水難事故が発生した場所には「危険区域」の表示があるので、必ず確認が必要である。

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おぼれた際の対処法

万一おぼれた場合は、あおむけで浮いて楽な姿勢を取る。流されたら足を下流に向け、頭を岩などに打ち付ける危険を減らす。膝を軽く曲げておけば、ぶつかってもダメージを軽減できるという。

おぼれている人を発見した場合、水に入らず距離を保って救助するのが原則だ。つかまりやすい長いものを差し出すか、大きめのペットボトルやクーラーボックスなど浮き具の代わりになるものを渡す。救助できたら声をかけ、反応の有無にかかわらず至急119番通報し、必要に応じて胸骨圧迫や人工呼吸を行うなどして救助を待つ。

警察用船舶と救命浮環

取材の最後には警察用船舶に乗船し、おぼれかけた人を助けるための救命浮環(浮き輪)を初めて見学した。ロープがつながれており、おぼれる人の近くに投げ、つかまったら引き寄せる仕組みだ。通常の浮き輪と違い空気は入っておらず、硬質発泡ウレタン製で非常に硬く、穴が開かないよう工夫されている。

水遊びは楽しい反面、危険と隣り合わせである。事前準備を怠らず、安全に十分注意することが肝要だと、身が引き締まる思いがした。(情報社会学部2年、顧問・脇田泰子教授)

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