警視庁は21日、車両の使用停止処分を受けていたにもかかわらず、ナンバープレートを偽造して運送業務を継続したとして、東京都葛飾区に住む貨物運送会社代表の男(69)を道路運送車両法違反の疑いで逮捕したと発表した。男は容疑を認めており、「運行できなくなると営業に支障が出るため、処分が決まった時点で偽造ナンバーを取り付けて運行しようと考えた」と供述しているという。
偽造ナンバーの手口
亀有警察署によると、男は今年4月上旬、偽造したナンバープレートを貨物自動車の前後に取り付け、横浜市内を走行した疑いが持たれている。同社は2月、運行管理の不備などを理由に国土交通省から車両使用停止処分を受け、本来のナンバーを一時返納していた。署は、男が返納前のナンバープレートをカラーコピーし、本物に似せるために数字部分に凹凸を付けた上で、ラミネート加工して偽造したとみている。
発覚の経緯と警視庁の見解
この不正は、警視庁への情報提供によって発覚した。署は今回の行為について、「行政処分に従わないばかりか、運送車両の安全性を確保し、適正な使用を図るという法令の効果を根底から揺るがす悪質な行為だ」と厳しく非難。今後もこうした偽造や不正運行に対しては、引き続き厳格な取り締まりを実施する方針を示している。
今回の事件では、コピー技術を悪用した巧妙な偽造手口が明らかになった。専門家は、ナンバープレートの偽造防止技術の強化や、使用停止処分後の監視体制の徹底が必要だと指摘している。国土交通省も、再発防止に向けた対策を検討する姿勢を示している。



