栃木県足利市小俣町の山林で今月10日、有害鳥獣駆除用のわなにツキノワグマ1頭がかかり、地元の猟友会によって駆除されたことが明らかになった。県自然環境課の説明によると、これはイノシシやニホンジカを狙ったわなにクマが誤ってかかる「錯誤捕獲」と呼ばれる事例で、県内では今年初めての確認となる。
発見の経緯とクマの特徴
捕獲が確認されたのは10日午後4時40分ごろ。猟友会のメンバーが山林を巡回中、イノシシ用の箱わなの中にクマが入っているのを発見した。駆除されたクマは体長約1.6メートル、体重約100キロの雄の成獣だった。
市内での目撃情報相次ぐ
足利市内では今年に入ってから、クマの目撃情報が計20件寄せられている。特に渡良瀬川沿いの河川敷やJR山前駅周辺、織姫公園(巴町)、小俣町、月谷町などの山際で多く目撃されている。早川尚秀市長は「油断することなく迅速に情報発信し、市民に注意を呼びかけていく」と述べ、警戒を続ける姿勢を示した。
錯誤捕獲は、クマの生息域が人間の生活圏と重なることで発生しやすく、県や市は引き続き対策を強化する方針だ。



