愛知県田原市内で、道路脇の側溝に設置された格子状の鉄製ふた(グレーチング)の盗難被害が急増している。市は黄色いスプレーを用いたマーキングや盗難防止金具の設置など、さまざまな対策を講じている。
盗難被害の現状
田原市維持管理課によると、2024年度の被害はわずか1件1枚だったが、2025年度には24件100枚に急増。板状のふたを含めると、2026年4月だけで7件44枚に上っている。被害防止を目的としたマーキングは2025年7月に開始。当初は赤色で「田」の字を模したマークを記していたが、手間がかかるため現在は黄色で円を描く方式に変更した。すでに被害の多い太平洋岸の赤羽根、六連、清田の3校区で約千枚に対応している。また、新規発注の際には業者に盗難防止の金具を設置するよう依頼している。
注意喚起と市民への呼びかけ
市は同報無線でも「盗難が相次いで発生し、事故を引き起こす可能性がある」と注意喚起し、不審な人物を見かけた際には110番するよう求めている。同課の担当者は「盗難されても、田原の被害物と照合できることもある。対策を考えていることを犯人だけでなく、市民にも知ってほしい」と語る。
金属盗全体の増加
田原署によると、グレーチングのほか、温室のビニールパイプをつなぐバルブや銅線などを含む金属盗の被害は、2024年の22件から2025年は75件に急増。太陽光発電パネルの銅線1.6キロ分など大きな被害が出たケースもある。2026年は4月10日時点で36件に上り、昨年を上回る可能性が大きい。小久保晴由生活安全課長は「県内でも全体的に被害が増えており、市と連携して被害防止を進めたい」と話している。



