ゴールデンウイークに入り、多くの人々が野外でのレジャーを楽しんでいる。バーベキューやキャンプなどで火を扱う機会が増えるが、思わぬ火災を引き起こさないよう細心の注意が必要だ。
県内外で相次ぐ大規模林野火災
岩手県大槌町では山林火災が発生し、28日で7日目となった。これまでに1600ヘクタール以上が焼失し、1500世帯以上に避難指示が出されている。これは、昨年2月に同県大船渡市で3370ヘクタールを焼いた火災に次ぐ、平成以降で国内2番目の規模だ。
福島県喜多方市では26日昼ごろに発生した林野火災が約40ヘクタールを焼き、28日午後3時に鎮火した。一時は178世帯458人に避難指示が出され、現場近くの住民は不安な時間を過ごした。
県内の林野火災、昨年比で増加
県によると、今年1月から3月末までに県内で発生した林野火災は27件で、昨年同時期より15件多い。林野火災は空気が乾燥する2月から5月に多発する傾向がある。現在の時期も、レジャーや山菜取りなどで山に入る人が多く、野焼きを行う農家もいるため、油断できない状況が続いている。
出火原因の大半は人為的要因
消防庁の統計によると、林野火災の出火原因で最も多いのは「たき火」で約3割を占める。次いで野焼きなどの「火入れ」が約2割、「放火(疑いを含む)」「たばこ」と続く。原因の大半が人によるものであることが分かる。
たき火の際のルール徹底を
キャンプ場などでたき火をする場合、燃えやすい物が近くにない場所を選び、じか火ではなくたき火台を使用することが重要だ。また、水を入れたバケツを用意するなど、基本的なルールを徹底する必要がある。火から目を離さず、終了後は完全に火が消えたかどうかを必ず確認しなければならない。一人一人の心がけで林野火災は防ぐことができる。
新たな注意報・警報制度
今年から、乾燥と少雨によって林野火災が発生・延焼しやすい時に「林野火災注意報」、さらに強風が重なって火災が大規模化しやすい気象状況の時には「林野火災警報」が、条例に基づいて市町村から発令されることになった。発令中は屋外での火の使用が制限され、警報が出ている時に使用すれば罰則が科される。喜多方市でも25日から注意報が出されていた。
注意報・警報の確認と情報伝達
屋外で火を使う際には、注意報・警報が出されていないか確認することが重要だ。各自治体もホームページや防災無線など多様な手段を活用し、住民に情報が確実に届くよう努める必要がある。
消火の困難さと支援体制の強化
林野火災は傾斜地や水源がないなど消火が難しい場所で発生することが多い。また、消防団員の減少や高齢化も進んでいる。こうした中、自治体や自衛隊などが広域的な相互支援の仕組みを強化していくことが不可欠だ。



