岩手県大槌町で発生した山林火災は28日、発生から7日目を迎えた。平野公三町長は同日、「深刻な局面は脱した」と述べ、火災の勢いが収まりつつあるとの見解を示した。この日も前日に続いて降雨があり、消防や自衛隊による消火活動は約1600人態勢で継続された。
局地激甚災害指定へ
政府は28日、今回の山林火災を「局地激甚災害」に指定する見込みであると発表した。指定されれば、焼損した樹木の伐採や搬出などの復旧費用を国が支援する。山林火災の激甚災害指定は過去に4例あり、直近では昨年2月に岩手県大船渡市で発生した火災が指定されている。
焼損面積は約1633ヘクタール
岩手県や大槌町によると、28日午前6時時点の焼損面積は合計約1633ヘクタールで、前日から約15ヘクタール拡大した。山肌には依然として熱源が点在しているが、平野町長は「住宅への延焼は食い止められている。明日(29日)もまとまった雨が見込まれる」と説明し、鎮火への期待を示した。
避難指示は引き続き町内の一部地域に発令されており、住民の安全確保が最優先されている。火災の完全鎮圧にはなお時間を要する見通しだが、天候の回復が消火活動を後押しするとみられる。



