岩手県、交通事故増加率で全国ワースト1位 死者数・件数・けが人で不名誉な「三冠」
岩手県、交通事故増加率で全国ワースト1位 死者数などで「三冠」 (17.02.2026)

岩手県の交通事故増加率が全国最悪 死者数・件数・けが人で「三冠」を記録

岩手県内で今年発生した交通事故の死者数、発生件数、けが人の前年同期比増加率が、全国で最も高いワースト1位となったことが県警察への取材で明らかになりました。この不名誉な「三冠」記録を受けて、県警は「昨年から続く異常事態を春の新学期までに食い止める」と宣言し、事故抑止に全力を注いでいます。

具体的な数値と全国的な状況

県警察交通企画課によると、1月から2月16日までに発生した交通事故の件数は240件に上ります。死者数は6人で、前年同期と比較して2倍に増加しました。全国の総死者数は減少傾向にある中、岩手県は東北6県の中で最も多い状況に陥っています。特に今月4日から9日にかけては3人が亡くなる事態が発生し、県警は今年初めて「交通死亡事故多発注意報」を発令するに至りました。

事故の特徴と傾向分析

被害者が重傷以上のけがを負った事故16件を時間帯別に分析すると、夕方から夜間の帰宅時間帯が6件と最多を占めています。年齢別では高齢者に限らず、16歳から24歳の若年層が第1当事者となる事故が増加傾向にあります。同課は、考え事などで注意が散漫となり、十分に前方を見ていないドライバーの多さが事故原因の一端にあると見ています。

死亡事故では、歩道に積もった雪を避けるために車道を歩いていた際に被害に遭うなど、雪に起因するケースが目立ったと報告されています。冬季の厳しい気候条件が、歩行者とドライバーの双方に影響を与えている可能性が指摘されています。

県警からの呼びかけと対策

県警察交通企画課の高橋紀彦課長は、「運転者は耳や目などの感覚を研ぎ澄まし、常に周囲の状況に注意を払うことが極めて重要です。歩行者は反射材などを活用して自身の存在を明確に示し、雪が積もっている場合には車の反対車線を歩くなど、安全確認を怠らないでほしい」と強く呼びかけています。

県警は現在、春の新学期までにこの異常事態を収束させることを目標に、以下の対策を強化しています:

  • 重点的なパトロールの実施
  • 交通安全キャンペーンの拡大
  • ドライバーと歩行者への啓発活動の強化

岩手県の交通事故情勢は、全国的に改善傾向にある中で逆行する深刻な事態となっており、県民全体の意識改革と具体的な行動が求められています。県警は引き続きデータ分析を進め、効果的な抑止策を模索していく方針です。