SNS投資詐欺で78歳男性が1億5000万円の被害 千葉県で発生した巧妙な手口
千葉県内で発生した大規模な投資詐欺事件が明らかになりました。我孫子署は24日、県内在住の無職男性(78歳)がSNSを利用した投資詐欺に遭い、現金約1億5000万円をだまし取られたと発表しました。この事件は、高齢者を狙った巧妙な手口が特徴で、社会的な問題として注目を集めています。
エグゼクティブ口座を装った詐欺の手口
被害に遭った男性は、2025年8月上旬ごろに交流サイト(SNS)を通じて、投資家の先生との仲介役を自称する女性と接触しました。その後、LINEでのやり取りが始まり、資産運用に有利になるとして「エグゼクティブ口座の予約を受け付け中です」などと勧誘されたのです。
男性はこの言葉を信じ、2026年2月までに複数回にわたり資金を提供しました。具体的には、インターネットバンキングでの振り込みに加え、投資家の先生のスタッフを名乗る男性に直接現金を渡すこともあったといいます。
出金不能で被害が発覚
問題が表面化したのは、男性が利益が出たはずの資産を引き出そうとしたときでした。いくら試しても出金ができず、ようやく自分が詐欺の被害者であることに気付いたのです。これまでに支払った金額は約1億5000万円に達しており、高齢者にとっては生涯の蓄えを失う重大な被害となりました。
我孫子署の捜査によれば、この詐欺グループは組織的に活動しており、SNS上で信用を得やすいプロフィールを作成して被害者を勧誘していたとみられています。特に、投資の専門家を装い、限られた人だけが利用できる特別な口座を用意していると偽る手口が効果的だったようです。
高齢者を狙うSNS詐欺の増加傾向
近年、SNSを利用した投資詐欺は全国的に増加しており、特に以下のような特徴が見られます:
- 専門家や成功者を装った偽アカウントの作成
- 高利回りや特別な投資機会を謳う勧誘
- 直接の現金受け渡しを要求する手口
- 出金時の障害を作り、さらに資金を要求するパターン
千葉県警察は、この事件を重大な金融犯罪として捜査を進めており、同様の手口による被害が他にもないか情報提供を呼びかけています。また、高齢者を対象とした金融リテラシー向上の必要性も改めて指摘されています。
この事件は、デジタル化が進む現代社会において、誰もが詐欺の被害者になる可能性があることを示しています。特にSNS上での見知らぬ人物からの投資勧誘には最大限の注意が必要です。関係機関は、類似の詐欺被害を防ぐため、啓発活動の強化を進めていく方針です。



