知床遊覧船沈没事故 社長「新たな事件で収まる」と妻へLINE 釧路地裁で第9回公判
知床沈没事故 社長「新事件で収まる」と妻へLINE 第9回公判

知床遊覧船沈没事故で社長が妻へ送信「新たな事件で収まる」 釧路地裁で第9回公判始まる

2022年4月に北海道・知床半島沖で発生した遊覧船沈没事故で、26人が死亡・行方不明となった事件に関連し、業務上過失致死罪に問われた運航会社「知床遊覧船」の桂田精一被告(62)の第9回公判が3月3日、釧路地裁で開廷した。検察側による被告人質問が行われ、事故前後の被告の行動について厳しい追及がなされた。

沈没4日後に妻へ送られたLINEメッセージの内容

検察側は公判で、被告が遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した4日後の同年4月27日昼頃、妻に対してLINEで「2カ月は大変だと思うが、また新しい大きい事件が起きれば収まる」とのメッセージを送信していた事実を明らかにした。このメッセージは、事故の社会的関心が他の事件へ移ることで風化することを示唆する内容として注目を集めている。

被告は記憶にないと繰り返し 検察の意図問いに「はい」と応答

検察官からこのLINEメッセージの意図について問われた桂田被告は、「覚えていない」「全く記憶に無い」と繰り返し否定した。さらに、検察官が「妻を心配させないように、ということか」と尋ねると、被告は「はい」と短く応じた。被告は公判中、ぼそぼそと口ごもるような態度で質問に答える場面も見られ、緊張した空気が漂った。

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遊覧船「KAZUⅠ」は2022年4月23日午後1時過ぎに知床半島沖で沈没し、乗客ら26人が死亡または行方不明となる大惨事となった。事故後、運航管理の不備が指摘され、桂田被告は業務上過失致死罪で起訴され、現在も裁判が継続中である。

今回の公判では、被告の事故後の対応や心情について詳細な質疑が行われ、今後の判決に向けた重要な局面を迎えている。関係者や遺族らは、裁判の行方に固唾を呑んで見守っており、真相解明と責任の所在が明確になることが期待されている。

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