ストーカー加害者にGPS装着提言、治療義務化も 自民調査会案
ストーカー加害者にGPS装着提言、治療義務化も

自民党の治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会は19日、ストーカー事案への対策として、加害者へのGPS端末の装着導入や治療の義務化などを盛り込んだ緊急提言案をまとめた。提言案は「加害者の人権にも配慮しつつ」としているが、政府が導入に向けて検討を進める場合、人権保護の観点など多くの課題が残されている。

池袋殺人事件が契機に

緊急提言案は、今年3月に東京都豊島区の商業施設で発生した事件をきっかけにまとめられた。この事件では、ストーカー規制法違反容疑で逮捕され、禁止命令を受けていた男が、元交際相手の女性を刃物で殺害したとされる。男は略式起訴され釈放された後も、警視庁は女性への連絡を続け、釈放に備えて女性を都外の親族宅に避難させていた。また、警視庁は男に治療などを勧めたが、断られたという。

GPS装着と接近通知システム

提言案では、被害者への差し迫った加害を防ぐため、加害者にGPS端末を装着させ、被害者に接近した際に被害者などへ通知する仕組みを挙げ、「技術面も含め、調査・研究していく必要がある」としている。このシステムは、被害者の安全を確保するための有効な手段として期待される一方、加害者のプライバシーや行動の自由を制限する可能性があり、慎重な議論が求められる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

治療義務化の提案

また、提言案は警察が加害者に治療やカウンセリングを受けるよう勧める取り組みについて、「受診などに十分に結びついていない実態がある」と指摘。加害者に受診などを義務付ける制度の導入を訴え、受け皿となる医療機関の確保も図るべきだとしている。治療義務化は、再犯防止に寄与する可能性があるが、強制的な治療が人権侵害にあたらないか、また効果的な治療プログラムの整備が課題となる。

自民党の治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会は、これらの提言を基に、政府に早急な対策を求める方針だ。しかし、GPS装着や治療義務化は、加害者の人権と社会の安全のバランスをどう取るかが重要な論点となる。専門家からは、技術的な実現可能性や法的枠組みの整備、費用対効果など、多角的な検討が必要との声が上がっている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ