工藤会系組事務所の撤去が北九州市で確認、所有権移転により機能停止
福岡県警察は3月23日、特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)系の組事務所の撤去を正式に確認したと発表しました。この撤去は、2014年9月に実施された「頂上作戦」以降、同会系の組事務所としては31か所目となります。今回の事例は、組織的な暴力団排除活動の継続的な成果を示す重要な一例です。
撤去対象となったマンション一室の詳細
撤去が確認された事務所は、北九州市小倉北区にある鉄骨造9階建てのマンションの一室に所在していました。同会側は1997年6月にこの物件を購入しており、長期間にわたり事務所として使用されていたことが明らかになっています。このマンションは地域の住宅環境の一部を形成しており、暴力団関連施設の存在が周辺住民に与える影響が懸念されていました。
県警と推進センターによる協調的な取り組み
2023年以降、福岡県警察と福岡県暴力追放運動推進センターは、このマンションの管理組合に対して積極的な働きかけを行ってきました。具体的には、管理組合の規約に暴力団排除条項(暴排条項)を盛り込むことを強く推奨し、組織的な指導を実施しました。この取り組みは、暴力団の活動基盤を法的・社会的に縮小させることを目的としており、地域社会の安全確保に向けた重要なステップです。
所有権移転による事務所機能の停止
県警の指導の結果、同マンション一室の所有権は工藤会と無関係の民間人に移転されました。この所有権の変更に伴い、事務所としての機能が完全に失われたことが確認されています。県警は、この移転が暴力団排除活動の直接的な成果であると評価しており、今後も同様の取り組みを継続していく方針を示しています。
「頂上作戦」以降の撤去状況と今後の展望
2014年9月に開始された「頂上作戦」は、工藤会を対象とした大規模な捜査と排除活動であり、これまでに31か所の組事務所の撤去が確認されています。今回の事例は、その一環として位置づけられ、暴力団の社会的な基盤を徐々に削ぎ落とす努力が実を結びつつあることを示しています。福岡県警は、引き続き地域住民との連携を強化し、暴力団の活動を抑止するための対策を推進していく考えです。



