神奈川県警が承諾殺人事件を自殺と誤判断 遺族に公式謝罪
神奈川県警は3月23日、横浜市で発生した女性(当時22歳)への承諾殺人罪で無職の斎藤純被告(32歳)が追起訴された事件に関連し、2015年の発生当時に現場の状況から自殺と判断していた事実を公表しました。渋谷祐司捜査1課長が記者団の取材に応じ、詳細な経緯を説明しました。
捜査不十分を認め遺族に謝罪
渋谷課長は「捜査が不十分だったことが明らかになり、遺族の方々に心からお詫び申し上げました」と述べ、県警として公式に謝罪したことを明らかにしました。さらに、「このような事案はあってはならないものであり、再発防止を徹底してまいります」と強調し、組織としての再発防止策に全力を尽くす姿勢を示しました。
県警によりますと、昨年5月に埼玉県警から「自殺でない可能性がある」との連絡を受け、事件の再調査を開始しました。具体的には、遺体の取り扱い記録を詳細に調べるとともに、関係者から改めて話を聞くなど、徹底した検証作業を実施したということです。
当時の捜査状況は公判影響を考慮し非公開
一方で、2015年当時に自殺と判断した根拠や詳細な捜査状況については、「今後の公判に影響が出る恐れがある」として、現時点では明らかにしない方針を示しました。県警関係者は「司法手続きを尊重しつつ、可能な範囲で情報を開示していく」とコメントしています。
この事件は、承諾殺人という特殊な犯罪形態が絡むことから、当初の捜査判断が難しい面があったとみられます。しかし、県警は「いかなる事情があっても、適切な捜査が行われなかったことは重く受け止めている」と反省の意を表しています。
地域の住民からは「警察の初期対応が適切だったか、疑問が残る」との声も上がっており、県警は信頼回復に向けた取り組みが急務となっています。今後は、捜査マニュアルの見直しや職員教育の強化など、組織的な改善策を実施する予定です。



